以下の空欄を適切に埋めて文章を完成させよ。

 1、2、3、4、8、9の6つの数字を、それぞれ1個ずつ横に並べて6桁の整数を作る。このとき、作ることのできる6桁の整数は[ア]通りであり、その総和は[イ]×111111である。また、作ることができる6桁の整数のうち、2の倍数は[ウ]個あり、4の倍数は[エ]個あり、9の倍数は[オ]個あり、11の倍数は[カ]個ある。

 

中学入試でも出されるタイプの問題で、いずれも基本的な問題です。

アとウとオは全部解いても30秒もかからないでしょう。

イはご丁寧にヒントがついていますが、中学入試ではノーヒントで出されています(洛南高校附属中学校2014年算数第1問(3)など)。

エは下2桁を書き出す手間があるので若干時間がかかりますが、それでも1分もかからないでしょう。

カは一見すると面倒そうですが、偶奇性と和差算を利用すると、簡単に解けてしまいます。 

この問題では、様々な倍数判定法を利用しました。

実用的な倍数判定法は掲げておくので、丸暗記するのでなく、倍数判定法が成り立つ理由をしっかり理解しておく必要があります。
 2の倍数→下1桁(一の位)が2の倍数(0も含む)
 3の倍数→各位の和が3の倍数
 4の倍数→下2桁が4の倍数(00も含む)
 5の倍数→下1桁(一の位)が0か5
 8の倍数→下3桁が8の倍数(000も含む)
 9の倍数→各位の和が9の倍数
 11の倍数→各位の数から1つおきにとった数の合計の差が11の倍数(0も含む)

2、5の倍数判定法については、2×5=10を、4(、25)の倍数判定法については、4×25=100を、8(、125)の倍数判定法については、8×125=1000を利用すればすぐにわかります(当然、16、625の倍数判定法については16×625=10000を利用すればすぐにわかるはずですね)。

3、9、11の倍数判定法については、洛星中学校2002年後期算数2第1問の解答・解説を参照しましょう。

詳しくは、下記ページで。

 奈良県立医科大学2021年前期数学第4問(問題)

 奈良県立医科大学2021年前期数学第4問(解答・解説)

 

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