右の図の9つのマスに数を1つずつ入れて、縦(たて)、横、斜(なな)めに並んだ3つの数の和がすべて等しくなるようにします。このとき、Aのマスに入る数は[ ]です。
魔方陣(ある有名中学受験塾のテキストでは魔法陣となっていますが、魔方陣です)の問題です。
わかるマス目の数を順番に埋めて消去算に持ち込んで解くこともできますが、時間勝負の慶應中等部の試験でそのようなことをすれば、時間面で大きなマイナスとなってしまうでしょう。
解説では、3×3の魔方陣において一般的に成り立つこと(のうちの1つ)を導き出した上で、そのことを利用して解いています。
導き出す際にカウント回数に着目した処理をしていますが、この手法は中学入試や算数オリンピックなどにおいて大切なものなので、しっかりマスターしておく必要があります(ラ・サール中学校1994年算数2日目第3問、洛南高校附属中学校2004年算数A第4問、麻布中学校2006年算数第5問、洛星中学校2016年前期算数第3問(1)などの解答・解説を参照)。
因みに、算数オリンピックでも魔方陣の問題が過去に出されている(算数オリンピック2006年トライアル第9問)ので、ぜひ解いてみましょう。
(1)は今回取り上げた中等部の問題とほぼ同じ問題で、(2)は少し難しい問題になります。
最後に、簡単な魔方陣の問題を紹介しておくので、今回取り上げた問題を解く前に解いてみるとよいでしょう。
この附設と高槻の問題は、キッズBEE対策としてちょうどいい問題だと思いますが、中等部の問題はキッズBEE対策としては若干厳しいかもしれません。
ファイナル進出者であれば解けてほしい問題ですが。
詳しくは、下記ページで。