第27回算数オリンピックトライアル問題8(算数オリンピック2018年トライアル問題8)

今回は、算数オリンピック2018年トライアル問題8を取り上げ、解説します。

この問題は第22回ジュニア算数オリンピックトライアル(ジュニア算数オリンピックトライアル)第9問と共通問題でした。
この問題が出された前年にも同じ考え方で解ける問題が算数オリンピックで出されています(算数オリンピック2017年ファイナル問題2)。
一見すると難しそうですが、台形の面積の公式を丸暗記するのではなく、その公式の成り立ちをきっちり理解していれば、簡単に解けます。
そういう意味では、日常の学習姿勢(低学年の頃からの学習姿勢)が問われる問題と言えるでしょう。
さて、問題を解いてみましょう。
それぞれの段の横に並んだ5つの台形の面積は等しくなりますね。
与えられた図形を180度回転したものを用意し、辺CDでくっつけます。
  
くっつけたところにできる平行四辺形に着目します。
ピンク色の台形と紫色の台形を1個ずつ合わせた図形、水色の台形と黄色の台形を1個ずつ合わせた図形、黄緑色の台形を2個合わせた図形はすべて合同な平行四辺形となっていますね。
49+134=183cm2が黄緑色の台形を2個合わせた平行四辺形3個分の面積(黄緑色の台形6個分の面積)だから、台形ABCDの面積(黄緑色の台形5×5個分の面積)は
  183×5×5/6
 =61×5×5/2
 =1525/2cm2
となります。