日本数学オリンピック(JMO)2000年予選の問題

 

今回は、日本数学オリンピック2000年予選第2問を取り上げ、解説します。

3a、5bというのは、それぞれ3×a、5×bのことで、自然数というのは1以上の整数のことです。

フロベニウスの硬貨交換問題とかシルベスターの切手問題とか呼ばれる有名問題で、大学入試だけでなく、中学入試でも昔からよく出されています(大阪大学2000年前期理系数学第3問甲陽学院中学校1997年算数2日目第3問甲南中学校2000年2期算数第3問渋谷教育学園幕張中学校2013年算数第3問)。

このJMOの問題は、上の阪大と甲陽学院の問題の一部に過ぎないなので、詳しくはそちらの解答・解説を参照してください。

上の解説では、3と5に関係なく、横に6個の数を並べて解いていますが、横に3個並べると、下のようになります。

  

因みに、「公式」を使うと、3と5で作ることができない最大の整数は3×5-(3+5)=7となり、3と5で作ることができない整数の個数は(3-1)×(5-1)/2=4個となりますが、上で整数を書き並べたものと確かに一致していますね。