日本数学オリンピック(JMO)2000年予選の問題

 

今回は、日本数学オリンピック2000年予選第5問を取り上げ、解説します。
最難関中学校の受験生なら解けないといけない問題です。

中点というのは、真ん中の点ということです。
辺BC、EHの真ん中の点をそれぞれI、Jとします。
問題文の記号の配置が意地悪な設定になっているので、点K、L、M、Nが「表側」の見やすいところに来るような図をかきます。

  
六角形IKLJMNは正六角形となりますね。
問題の図形は、点対称図形だから、この正六角形の手前側の図だけかいて処理します(対称性を利用して作業範囲を減らします)。
四角すいG-KLMNと六角すいG-IKLJMNは高さが一定で、底面積の比が4:6=2:3だから、体積の比も2:3となります。
六角すいG-IKLJMN2個分の体積は
  1×1×1-1/2×1/2×1/2×1×1/3×6 (立方体ABCD-EFGHの体積から、三角すいG-FMNの体積6個分を取り除きました。)
 =3/4
だから、八面体A-KLMN-Gの体積は
  3/4×2/3
 =1/2
となります。
なお、正六角形をかかずに、求める体積が三角すいM-GLKの体積の2×2=4倍であることに着目して、立方体の体積の3/8×1×1/3×4=1/2倍として答えを求めることもできます(詳細は省略)。
この問題を解くにあたってはこの解法のほうが楽だと思いますが、六角すいを作る手法は中学入試で誘導として出されますし、マスターしておくべきものなので、あえて六角すいを作り出して解きました。