今回は、日本数学オリンピック2006年予選第1問を取り上げ、解説します。
昔から灘中などでよく出されてきた問題(例えば、灘中学校1995年1日目第6問など)で、最難関中学校の受験生であれば、3桁の整数の百の位と一の位を入れ替えた整数ともとの整数との差が99の倍数となることを当然知ってるはずなので、ほんの数秒で8×99=792とすることができるはずです。
なぜそうなるのか確認してみましょう。
nをABCとすると、mはCBAとなります(A、Cは1以上9以下の整数、Bは0以上9以下の整数)。
n-mが最も大きくなる場合を考えるのだから、A>Bの場合を考えればいいですね。
n-m
=A×100+B×10+CーC×100ーB×10-A×1
=A×99-C×99
=(A-C)×99
A-Cが最も大きくなるのは、9-1=8のときですね。
これで最初に述べた答えが得られるわけです。
下の西大和学園中学校の問題もぜひ解いてみましょう。
同じ論点の問題ですが、JMOの問題よりはるかに難しい問題です。
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