日本数学オリンピック(JMO)2004年予選の問題

 

今回は、日本数学オリンピック2004年予選第2問を取り上げ、解説します。

灘中などの最難関中学校の受験生であれば解ける問題でしょう。
三角形ABDをADに関して折り返すと、次のようになります。

  
与えられた角度の条件と三角形ABDと三角形ADEが二等辺三角形であることに着目して等しい角度に印をつけると図のようになります(角EDCの大きさが〇となるのは、〇1個と×2個で180度となることからわかりますね)。
三角形CDEと三角形CADの裏返し相似(☆と〇の2組の角がそれぞれ等しいから相似で、相似比はDE:AD=1:2)に着目します。CEの長さを①とすると、CDの長さは①×2=②となり、CAの長さは②×2=④となります。
④-①=③が2に相当するから、CDの長さ(②)は2×②/③=4/3となります。

なお、与えられた角度の条件に着目して角の二等分線定理に飛びついてしまうと、点Aから辺BCに垂線を下ろして三平方の定理を使うことになりますが、小学生にとってハードルが高いですね(しかも、わざわざ難しい知識を使っているのに全然楽になっていませんね)。
 

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