今回は、日本数学オリンピック2008年予選第1問を取り上げて解説します。
「正の」というのは0より大きいということです。
この問題を解く前に、12と25と36の最小公倍数を求めることを考えてみましょう。
12が約数として36に含まれるから、12と25と36の最小公倍数は25と36の最小公倍数と一致します。
このことに着目すると、最小公倍数を求めるのが少し楽になります。
25と36の最大公約数は1だから、25×36=25×4×9=100×9=900が求める最小公倍数となります。
この解法を利用してJMOの問題を解きます。
1、2、4は(約数として)8に含まれ、3は9に含まれ、6(2×3)は8×9に含まれるので、1、2、3、4、6を使うよりも8、9を使ったほうが最小公倍数が大きくなります。
結局、5、7、8、9を使ったときの最小公倍数が最も大きくなりますね。
5、7、8、9の最大公約数は1だから、求める値は
5×7×8×9
=40×7×9
=280×9
=2520
となります。
この問題は、京都女子中学校2009年A算数第6問の(2)と実質的には同じ問題です。
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