日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2009年予選の問題
今回は、日本ジュニア数学オリンピック2009年予選第1問を取り上げ、解説します。
ずいぶん前に中学入試で同じような問題でもっと難しい問題(灘中学校1992年算数2日目第1問)が出されているので、何かの手違いで出されたのではと思ってしまいます。
問題文を読み終わってから答えを出すまでに3秒もかからないでしょう。
キッズBEEにチャレンジする子でも、直角二等辺三角形でなく、正方形の半分と表現すれば普通に解けます。
実際、キッズBEEで金賞を獲得した教え子にこの問題を出したことがありますが、すぐに解けて、えっという反応をされました。
こんな簡単な問題をなぜ出すのという反応だったので、ウオーミングアップだよと言って上の灘中の問題を出したら、灘中の問題も図をしっかり描いて解けていました。
もちろん、いわゆるマルイチ解法や等比数列の和の公式を知らないので、もくもくと足し算をしていましたが、解いた後にハノイの塔で「遊び」ながら、公比2の等比数列の和の学習をしたら、しっかり理解していました。
低学年ではこういう勉強が大切であって、いきなり等比数列の和の公式を教えてその公式を当てはめるような勉強はお勧めできません。
話がそれてしまいましたが、JJMOの問題を片付けてしまいましょう。
上の図より12の半分の半分、つまり3が答えとなります。
なお、直角二等辺三角形を正三角形にした問題が桜蔭中学校で出されている(桜蔭中学校2015年算数第2問)ので、ぜひ解いてみましょう。
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