今回は、日本数学オリンピック2009年予選第1問を取り上げて解説します。
「正の」というのは0より大きいということです。
n2はn×nということで、4nは4×nということです。
絶対値は、小学生の場合無視して考えればいいでしょう。
要するに、〇が整数のときに、〇×〇+4×〇が10000に最も近くなるようにしなさいということで、中学入試に出されても、多くの受験生が簡単に解けるでしょうね。
説明の便宜上、n2+4nをNとします。
まず、平方数(n2)に着目して大雑把に見当を付けます。
100×100=10000がすぐに思いつきますね。
n=100のとき、N=100×100+4×100=10400となります。
nの値を減らすと、Nの値は減るから、nの値を減らして10000に最も近くなるものを考えます。
n=99のとき、N=99×99+4×99=99×100+99×3=9900+297=10197
n=98のとき、N=98×98+4×98=98×100+98×2=9800+196=9996
したがって、答えは9996となります。
なお、上の計算では、分配法則を利用して計算の簡略化を図っています。
中学生以上であれば、n2+4n=n(n+4)として、nとn+4の平均(n+2)が100と考えて、(100-2)×(100+2)=100×100-2×2(和と差の積=2乗の差の利用)=9996とすぐに求められないといけないでしょうし、小学生でもこういう計算ができる子もいるでしょうね。
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