今回は、日本数学オリンピック2018年予選第4問を取り上げ、解説します。
近年灘中学校などでよく出されるタイプの問題で(灘中学校2019年算数1日目第4問、灘中学校2018年算数1日目第4問など)、最難関中学校の受験生であれば解けないといけないでしょう。
□△は□を△回かけあわせた数を表します。
11112=1234321(この計算については、筑波大学附属駒場高等学校2005年数学第4問の解答・解説を参照)
1234321÷1111を計算して余りを求めてもいいですが、ここでは1234321からできるだけ1111の倍数を取り除いて余りを求めます。
1234321
-11111
12322
- 11111
12111
- 11111
1000
だから、11112を11111で割った余りは1000となります。
ところで、10005=1000000000000000(0が15個並ぶのがポイントです)から、11111の倍数である999999999999999(9が15個並ぶのがポイントです)を引くと1となるから、10005は11111で割ると1余る数となります。
結局、111110(1111を2×5=10個かけあわせた数)を11111で割ると1余る数となるから、11112008を11111で割ったときの余りは、11118を11111で割ったときの余り、つまり10004を11111で割ったときの余りと一致します。
10002=1000000から、11111の倍数である999990を引くと10となるから、10002は11111で割ると10余る数となります。
したがって、10004を11111で割ったときの余りは10×10=100を11111で割ったときの余り、つまり100となり、これが答えとなります。
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