日本数学オリンピック(JMO)2020年予選の問題

 

今回は日本数学オリンピック(JMO)2020年予選第7問を取り上げ、解説します。

算数オリンピックやジュニア算数オリンピックにチャレンジする子や最難関中学校の受験生はぜひ解いてみましょう。

2×1010=2020(出題年ですね!)個のマスに数を並べるのだから、何らかの規則性があると考えられますね。

そこで、小さな数で考えます。

  
まず、縦2、横1のマス目の場合について考えます。
2×5=10通りあります((図1)を参照)。
なお、あるマスの右隣のマスの数字についても同様に考えることができますね。
次に、縦2、横2のマス目の場合について考えます。
左から1列目が(図1)の10通りの場合について、左から2列目が何通りあるか調べることになりますが、条件の対等性により、上と下の数字が入れ替わっても場合の数は同じだから、上の数のほうが小さい場合(5通りありますね)だけ調べます。
(図2)のようになりますが、いずれの場合も、2×2=4通りのうち1通りだけ(1番左端から4-5、3-2、5-1、4-3、1-2)条件を満たさないから、条件を満たす場合は4-1=3通りあります。
結局のところ、ある列の上下2個の数字の組み合わせがどのようなものであっても、右隣の列の上下2個の数字の組み合わせが3通りあることが分かるので、数の書き込み方は全部で10×31009通りあります。
 

 算数オリンピック・ジュニア算数オリンピック・キッズBEE対策ならプロ家庭教師のPTへ

 算数オリンピック・ジュニア算数オリンピック・キッズBEE対策のお申込み・ご相談