日本数学ジュニアオリンピック(JJMO)2013年予選の問題

 

今回は、日本ジュニア数学オリンピック2013年予選第1問を取り上げ解説します。
中学入試に出されても標準レベルと言える問題で、簡単に解ける受験生がかなりいるでしょう。
与えられた図形全体が点対称図形であることを見抜くことが第一歩です。

  
黄色の三角形と黄緑色の三角形は合同だから、黄色の三角形の面積を求めて2倍すればいいですね。
三角形APRと三角形APDは、底辺と高さが等しいから面積が等しくなり、それぞれの三角形の面積から共通部分の三角形APSの面積を取り除いたもの、つまり、黄色の三角形と水色の三角形の面積は等しくなります。
三角形APSと三角形RSDは相似(相似比はAP:RD=2:1)だから、SA:SR=2:1となります。
三角形DASと三角形DSRは高さが等しいから、面積の比は底辺の比2:1と一致します。
したがって、水色の三角形の面積は
  1×4×1/2×2/(2+1)
 =4/3
となり、求める面積は4/3×2=8/3となります。

なお、平行四辺形APCRの面積を媒介として、四角形(平行四辺形)PQRSの面積と長方形ABCDの面積を比べて解くこともできます。

式だけ書いておくので、意味を考えてみましょう。

  3×4×2/3×(1+1)/(2+1+2+1)

因みに、上の解説では利用しませんでしたが、三角形ABRの面積と三角形CDPの面積がともに長方形ABCDの面積の半分であることから、長方形の内部において、この2つの三角形が重なった部分の面積(四角形PQRSの面積)は重ならなかった部分の面積(三角形DASの面積+三角形BCQの面積)と等しくなります。

 

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