日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2012年予選の問題

 

今回は、日本ジュニア数学オリンピック2012年予選第6問を取り上げ、解説します。

答えにルートが絡むので、小学生はこのままでは解けませんが、四角形AIGHの面積が正八角形ABCDEFGHの面積の何倍か求める問題にすれば、ほんの数秒で解けます。

同じような問題は、中学入試にも出されています(東海中学校2008年算数第9問)。

さて、JJMOの問題を解いてみましょう。

正八角形の線対称性(線対称の軸を直線DHと考えます)により、直線AGとBFは平行となります。

  

等積変形により、三角形IGAと三角形OGA(点Oは正八角形ABCDEFGHの中心)の面積は等しくなり、四角形AIGHの面積は四角形OGHAの面積、つまり、三角形OGHの面積と三角形OHAの面積の和と等しくなります。

したがって、四角形AIGHの面積は正八角形ABCDEFGHの面積の2/8=1/4倍となります。

なお、ルートを習っていれば、女子学院中学校2024年算数第6問の解説で用いた手法により、{(1+√2)×(1+√2)-1×1}/4=(1+√2)/2とすぐに求めることができます。

 

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