日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2015年予選の問題

 

今回は、日本ジュニア数学オリンピック2015年予選第3問を取り上げ、解説します。
汚い字を題材に問題を作る発想が面白いですね。
子供の頃にお母さんから汚い字を咎められてきた人が作ったのかもしれませんね。
問題自体はそれほど難しくない虫食い算なので、キッズBEEにチャレンジする子にちょうどいい問題です。

  
水色の丸で囲んだ数字に1以上の数をたして繰り上がりが生じていないので、水色の丸で囲んだ数字は、8以下の数となり、4に確定します。
赤色の丸で囲んだ数字が7だとすると、7□に□をかけた数が4□になることになりますが、これはあり得ないので、赤色の丸で囲んだ数字は1と確定します。
1□に緑色の丸で囲んだ数字をかけると3桁の数となるから、緑色の丸で囲んだ数字は、4ではなく、9となります。
この時点で筆算は、②のようになります。
19×9は200未満だから、黄色の□は1に確定します。
1□×9が10□(茶色の丸で囲んだ数字が0のとき)または16□(茶色の丸で囲んだ数字が6のとき)となるのは、(あ)12×9=108または(い)18×9=162となります。
(あ)の場合
③のようになります。
12×□が4□となることから、水色の□が4、黄緑色の□が8となり、計算結果が588となります。
これが答えとなりますが、(い)の場合も確認しておきます。
(い)の場合
18×□=4□となりますが、ピンク色の□にあてはまる数がありませんね。
したがって、答えは588となります。

 

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