今回は日本数学オリンピック2020年予選第1問を取り上げます。
中学入試にも同じような問題(灘中学校2019年算数2日目第1問)が出されています。
最難関中学校の受験生であれば解けないといけない問題でしょう。
「正の」というのは、0より大きいということです。
4桁の整数を2□2△(□と△は0以上9以下の整数)とします。
これは
2020+□×100+△
=2002+14+4+□×98+□×2+△
となります。
1001=7×11×13で7の倍数だから、2002は7の倍数ですね。
14と□×98も7の倍数だから、結局、4+□×2+△が7の倍数となる条件、つまり、□×2+△が7で割ると3余る条件を考えることになります。
□=0、7のとき、□×2は7で割り切れるから、△は7で割ると3余る数、つまり3となります。
□=1、8のとき、□×2は7で割ると2余るから、△は7で割ると1余る数、つまり1と8となります。
□=2、9のとき、□×2は7で割ると4余るから、△は7で割ると6余る数、つまり6となります。
(□×2を7で割ったときの余りが3を超えるときは、10を思い浮かべれば、△を7で割った余りがすぐに求められます(以下同様)。)
□=3のとき、□×2は7で割ると6余るから、△は7で割ると4余る数、つまり4となります。
□=4のとき、□×2は7で割ると1余るから、△は7で割ると2余る数、つまり2と9となります。
□=5のとき、□×2は7で割ると3余るから、△は7で割り切れる数、つまり0と7となります。
□=6のとき、□×2は7で割ると5余るから、△は7で割ると5余る数、つまり5となります。
したがって、求める個数は
2×1+2×2+2×1+1×1+1×2+1×2+1×1
=14個
となります。
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