日本数学オリンピック2022年予選の問題

 

今回は、日本数学オリンピック(JMO)2022年予選第4問を取り上げます。

算数オリンピックにチャレンジする子にぜひ解いてもらいたい問題です。

問題文に図がない図形問題は、従来、大学入試でよく出されていましたが、近年は、中学入試でも出されるようになっています(甲陽学院中学校2021年算数1日目第5問甲陽学院中学校2023年算数1日目第5問(因みに、この問題は、算数オリンピック2002年ファイナル第3問の図を消して、数値を変更した問題です)などを参照)。

図がない図形問題の場合、いきなり正確な図をかこうとするのではなく、とりあえず適当な図をかいて大雑把に様子を把握した後、それなりに正確な図をかくことが大切です。

日常の勉強の際、自分で図をかく子からしたら、それほど難しいことではないはずです。

さて、問題を解いてみましょう。

図をかくと次のようになります。

この問題の場合、辺の長さと角度がわかっているAD、APのところからかき始めるとかきやすいでしょう。

  

図の〇をつけた角は、180から×を引いたものになるので、等しくなります。

三角形APBと三角形ADCにおいて、角APB=角ADC、AP:AD=PB:DC=3:5(2辺の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい)だから、三角形APBと三角形ADCは相似(相似比は、AP:AD=3:5)となります。

ACの長さは7×5/3=35/3となります。

また、★をつけた角は等しくなり、★+☆が90度となるから、三角形ABCは角Aが直角の直角三角形となり、その面積は7×35/3×1/2=245/6となります。

 

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