日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2016年予選の問題

 

今回は日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2016年予選第1問を取り上げます。

中学受験をする小学生なら解けて当たり前の問題で、キッズBEEにチャレンジする子でも解ける可能性が十分ある問題です。
a、b、cは異なる整数となっていないことに注意しましょう。
(解法1)
bの偶奇で場合分けして解きます。
(あ)bが偶数のとき
bは2か4の2通りあります。
このとき、aとcは何でもよいので、5×5=25通りあります。
結局、この場合は2×25=50通りあります。
(い)bが奇数のとき
bは1か3か5の3通りあります。
このとき、aもcも偶数でなければならないから、2×2=4通りあります。
結局、この場合は3×4=12通りあります。
(あ)、(い)より、整数の組は全部で50+12=62個あります。
(解法2)
(解法1)より若干面倒ですが、偶数の使用個数で場合分けして解きます。
(あ)3個とも偶数の場合
必ず条件を満たしますね。
aもbもcも2通りあるから、この場合は全部で2×2×2=8通りあります。
(い)2個だけ偶数の場合
必ず条件を満たしますね。
aが奇数のとき、aは3通り、bとcはそれぞれ2通りあるから、全部で3×2×2=12通りあります。
条件の対等性により、bとcが奇数のときも同様に、ぞれぞれ12通りあるから、結局、この場合は全部で12×3=36通りあります。
(う)1個だけ偶数の場合
bが偶数のときのみ条件を満たしますね。
bは2通り、aとcはそれぞれ3通りあるから、この場合は全部で2×3×3=18通りあります。

(え)偶数がない場合

条件を満たしませんね。
(あ)、(い)、(う)、(え)より、整数の組は全部で8+36+18=62個あります。

なお、余事象を考えることも考えられますが、、a×b、b×cの少なくとも一方が奇数になる場合を考えることになるので、(解法1)より劣るでしょう。

(解法2)よりは優れていると思うので、ぜひ自分でやってみましょう。

式だけ書いておくと、5×5×5-(3×3×3+3×3×2×2)となります。

 

 算数オリンピック・ジュニア算数オリンピック・キッズBEE対策ならプロ家庭教師のPTへ

 算数オリンピック・ジュニア算数オリンピック・キッズBEE対策のお申込み・ご相談