日本ジュニア数学オリンピック2019年予選の問題

 

今回は日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2019年予選第4問を取り上げます。

計算を楽にするために1以上1000以下の整数で考え、2で割り切れる回数が5で割り切れる回数より多くないものを数えます(余事象の利用)。

余分な1000を差し込みましたが、結局、条件を満たさないものとして排除されるので問題ありませんね(こういう手法は本質面としては重要でありませんが、時間の限られる試験においては大切なことです(一橋大学2021年前期数学第1問の解答・解説を参照))。

(あ)2で0回割り切れるもの(2で割り切れないもの)

1以上1000以下の奇数の個数を数えるだけだから、1000/2=500個あります。

(い)2でちょうど1回割り切れるもの

2×5×奇数=10×奇数という形で表されるもので、この奇数は1以上100以下だから、100/2=50個あります。

(う)2でちょうど2回割り切れるもの

2×2×5×5×奇数=100×奇数という形で表されるもので、この奇数は1以上10以下だから、10/2=5個あります。

(え)2でちょうど3回割り切れるもの

2×2×2×5×5×5×奇数=1000×奇数という形で表されるもので、この奇数は1だけだから、1個あります。

この結果から、2で4回以上割り切れるものを考える必要がないことは明らかですね。

(あ)~(え)より、求める個数は1000-(500+50+5+1)=444個となります。

上のようにすれば、1以上999999以下の整数の範囲の問題であったとしてもほぼ機械的に答えが求められたはずです。

 

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