今回は日本数学オリンピック2020年予選第3問を取り上げます。
中学入試問題として出されても何の不思議もない問題で、簡単に解ける受験生が結構いるでしょうね。
JMOの2019年予選第3問は前半の問題としてはかなり難しめでしたが、この問題は簡単すぎる感じですね。
偶数同士は隣り合わず、3と6も隣り合わない入れ方が何通りあるか求める問題にすれば、キッズBEEにチャレンジする子でも十分解けると思います。
さて、問題を解いてみましょう。
互いに素というのは、最大公約数が1ということです。
偶数は隣同士に書き込むできないので、図の黄色のマスに偶数を書き込み、黄緑色のマスに奇数を書き込むことになります。
(あ)の場合も(い)の場合も条件的に同じだから、(あ)の場合に何通りあるか求め、それを2倍すれば答えが得られます。
以下、(あ)の場合について考えます。
奇数のうち1と5については他の4数との最大公約数が1だから、書き込むのを後回しにして、6と互いに素という条件を考えなければならない3の書き込む場所について考えます(まず、条件の厳しいところから!)。
3をAに書き込むと、6を書き込むところがなくなるので、3はBかCに書き込むことになります。
Bの場合もCの場合も条件的に同じだから、Bの場合に何通りあるか求め、それを2倍することにします。
3の隣の黄色のマスに6を書き込むことはできないので、6の場所は3と最も離れた場所に確定します。
あとは、黄色のマスに2と4、黄緑色のマスに1と5を書き込むことになりますが、それぞれ2通りあるので、求める場合は全部で2×2×2×2=16通りあります。
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