日本数学オリンピック(JMO)2017年予選の問題

 

今回は日本数学オリンピック2017年予選第2問を取り上げます。
aとbが互いに素というのは、aとbの最大公約数が1ということで、29!は1から29までの整数の積のことです。

結局のところ、1×2×3×4×5×・・・×28×29の約数のペアで最大公約数が1のものは何ペアあるかという問題にすぎませんね。

もう少し小さい数なら、中学入試に出されても普通に解ける受験生が結構いるでしょう。

さて、問題を解いてみましょう。
29以下の素数は、2、3、5、7、11、13、17、19、23、29となります(1以上100以下の素数をエラトステネスのふるいによって書き出したものがあるので、参考にしましょう)。
aとbは29!の約数のペアで、aが小さい方になります(29!は平方数ではない(素因数29の個数が1個であることから明らか)から、aとbが等しくなることはありませんね)。
29!を素因数分解したときの素因数は上記の29以下の素数となり、aとbの最大公約数が1だから、それぞれの素因数はa、bの一方のみに配置する必要があります。
その配置の仕方は2の10乗=1024通りありますが、この中には、a<bのものとa>bのものが同じ数だけ含まれているから、答えは1024/2=512個となります。

 

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