日本ジュニア数学オリンピック2019年予選の問題

 

今回は、日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2019年予選第1問を取り上げます。
ab、cdはそれぞれa×b、c×dのことです。
この問題は、算数オリンピックのキッズBEEにチャレンジする子にぜひ解いてもらいたい問題です。
キッズBEEには九九がらみの問題がよく出されますからね。

因みに、キッズBEEで長尾賞を獲得した教え子はこの問題が解けていました。
まず、かけ算の条件について考えます。
ただし、e+fは9+8=17以下の数だから、九九の計算結果が17以下のものだけ考えます。
2数のうち小さい方の数を基準に調べ上げます。
 1の段~1×□(□=2、3、・・・、9)
 2の段~2×□(□=3、4、・・・、8)
 3の段~3×□(□=4、5)
 (4の段以降、4×5=20以上を調べることになるので調べる必要はありませんね。)
というように調べていくと、かけ算の計算結果が等しくなるのが、
 (あ)1×6=2×3
 (い)1×8=2×4
 (う)2×6=3×4
だけであることがわかります。
(あ)の場合
a+b+c+d=1+6+2+3=12となります。
この時点で残った数字は4、5、7、8、9となりますが、2つの数を足して6となることはありえませんね。
(い)の場合
a+b+c+d=1+8+2+4=15となります。
この時点で残った数字は3、5、6、7、9となりますが、3と5の2つの数を足して8となりますね。
このとき、a+b+c+d+e+f=15+8=23となります。
(う)の場合
a+b+c+d=2+6+3+4=15となります。
この時点で残った数字は1、5、7、8、9となりますが、5と7の2つの数を足して12となりますね。
このとき、a+b+c+d+e+f=15+12=27となります。
(あ)、(い)、(う)より、答えは23と27となります。

 

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