右図のように、4つの地点A、B、C、Dが道でつながっています。Aを出発地点として同じ道を通らないように8つの道すべてを通る道順のうち、地点間の移動が次のようになる道順は何通りありますか。

(1)A→B→Aではじまる道順

(2)A→B→C→D→Aではじまる道順

(3)Aを出発地点とするすべての道順

(図はホームページを参照)

 

この問題の誘導を全部カットし、A、B、C、Dのいずれかを出発点とする一筆書きの仕方が何通りあるか問えば、ジュニア算数オリンピックあたりのいい練習になると思います。

A、B、C、Dの条件の対等性より、Aを出発点とする一筆書きの仕方が何通りあるか求め、それを4倍すれば答えが得られるから、結局、この問題のメインの(3)の問題を解けばよいことになります。

Aを出発点とする場合ですが、ABとADは条件的に同じだから、ABで始まる道順が何通りあるか求め、それを2倍すれば(3)の答えが得られます。

そこで、ABについて考えることになりますが、2本の道を移動した時点では、次の2つの場合が考えられます。
 (あ)ABA(これが(1)ですね。)
 (い)ABC(これの一部が(2)ですね。)
ラ・サール中学校の入試問題は、(1)、(2)で場合分けの仕方が示唆されているわけですね。

自分で場合分けできない人はそれに従って解いていけばいいでしょう。

ラ・サール中学校では、このような誘導の仕方の場合の数の問題が何度も出されています。

ただ、大学受験のことを考慮すれば、このような場合分けは自分で行えるようにしておくべきです。

詳しくは、下記ページで。

 ラ・サール中学校2024年算数第5問(問題)

 ラ・サール中学校2024年算数第5問(解答・解説)

キッズBEEにチャレンジする子は下のような簡単な一筆書きの問題に取り組んでみるとよいでしょう。

 甲陽学院中学校2014年算数1日目第1問(2)