日本数学オリンピック2019年予選の問題

 

2019年のJMOの予選第2問は、難しい知識がいらないので、小学生でも解ける問題です。

算数オリンピックやジュニア算数オリンピックにチャレンジする子はぜひ解いてみましょう。

素数と2乗の意味を与えればキッズBEEにチャレンジする子でも十分解ける可能性があります。

例えば、次のような問題にしてもよいでしょう。

 どの桁(けた)も2、3、5、7のいずれかである3桁の数(かず)があります。この数を2回(かい)かけあわせたところ、どの桁も2、3、5、7のいずれかである5桁の数となりました。3桁の数は何(なん)ですか。

実際、教え子の金賞受賞者はみな普通に解けましたからね。

数学オリンピックの問題が解けたと喜んでいましたよ。

さて、問題を解いてみましょう。

中学受験生なら素数の意味を当然知っているはずですね。

「正の」というのは、小学生は無視して考えればいいでしょう。

3桁の良い数(□△〇とします)の各位に使える1桁の素数は2、3、5、7となります。
まず、一の位に着目し、一の位チェックを行います。

2×2=4、3×3=9、5×5=25、7×7=49で、4、9は素数でなく、5は素数だから、〇は5となります(一の位チェック)。
次に、最高位に着目し、下限チェックを行います。
522×522(>500×500=250000)も722×722(>700×700=490000)も322×322(>320×320=102400)も6桁の整数となるから、□としてありうるものは2だけとなります。
あとは、225、235、255,275をチェックしていくだけです。
 225×225=50625×
 235×235=55225
 255×255=65025×
 275×275=75625×
したがって、3桁の良い数は235となります。

なお、最後の2乗の計算ですが、計算の工夫により実際には暗算でできます。

ここでの説明は割愛します。

 

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