今年のJMOの予選第1問は、小学生でも簡単に解けます。
とはいえ、小学生にとってはなじみのない記号や言葉(有理数、√、!(最後の記号はそれなりの中学校の受験生であればほとんどの子が知っているでしょうね))があるので、そのままでは解けませんが、次のように翻訳してあげれば、小学生でも容易に解けますし、中学入試に出されても簡単な問題に分類されるでしょうね。
(123!ー122!)/(122!-121!)=□×□
ただし、〇!は1から〇までの連続する〇個の整数の積を表すものとし、2つの□には同じ数が入るものとします。
さて、解いてみましょう。
丁寧に書けば次のようになりますが、実際には暗算で解けます。
(123!ー122!)/(122!-121!)
=(123×122!ー122!)/(122×121!ー121!) (分配法則の逆を利用するため、分母、分子のそれぞれから共通する積を取り出しました。)
=(123-1)×122!/{(122-1)×121!} (分配法則の逆の利用)
=122×122×121!/(121×121!) (分母と分子を約分するため、分子から分母にある121!を取り出しました。)
=122×122/121
=(122/11)×(122/11)
だから、□=122/11となります。