ある4けたの数を4倍すると、数字の並び方の順序が逆になりました。もとの4けたの数は[ ]です。

 

算数オリンピックのキッズbeeにチャレンジする子が取り組むのにちょうどいい問題です。
もとの4桁の数をABCDとします。
  ABCD
 ×   4
  DCBA
最高位に着目すると、A=1か2となりますが、一の位に着目するとAは偶数となるから、A=2と確定します。

再び最高位に着目すると、Dは2×4=8以上の数、つまり8か9となりますが、D×4の一の位の数が2となることから、D=8と確定します。
百の位から千の位に繰り上がりがないから、Bは0か1か2となります(A、B、C、Dが異なる数と決めつけてはいけません)。

十の位に着目すると、BはC×4+3の一の位の数となりますが、これは奇数なので、B=1と確定します。

C×4+3の一の位の数が1となるCは2か7となりますが、百の位から千の位に繰り上がりがなく、Cは1×4=4以上となるから、C=7と確定します。

したがって、もとの4桁の数は2178となります。
なお、1999年に4倍のところが9倍になった問題(甲陽学院中学校2020年算数2日目第1問(2))が出されているので、ぜひ解いてみましょう。

また、下のような式を作って覆面算として解くこともできる問題が京都大学と大阪大学で過去に出されているので、ぜひ解いてみましょう。

京都大学1957年解析1第2問

  ABCDEF

 ×     2

  CDEFAB

大阪大学1961年理系数学第2問・文系数学第2問