☆を1けたの整数として、次のような操作を行います。

  操作:ある整数の一の位を消してできる新たな整数から、消した一の位の☆倍を引く。

 整数にこの操作をくり返して0になるとき、この整数を「☆の仲間」と呼ぶことにします。

 たとえば、☆を9とします。1001にこの操作をくり返すと、1001→91→0となるので、1001は「9の仲間」です。  一方、1002→82、2020→202→2となるので、1002も2020も「9の仲間」ではありません。

(1)4567654→[ア]→[イ]→[ウ]→[エ]→0となるので、4567654は「9の仲間」です。ア~エに入る整数はそれぞれ何ですか。

(2)10けたの整数45676[オ]4404は「9の仲間」です。オに入る1けたの整数は何ですか。

 ☆を5として、34323にこの操作をくり返すと、34323→3417→306→0となるので、34323は「5の仲間」です。

(3)3けたの整数[カ]55、[キ]65はともに「5の仲間」です。カ、キに入る整数はそれぞれ何ですか。

(4)10桁の整数[ク]777777774は「5の仲間」です。クに入る1けたの整数は何ですか。

(5)10けたの整数[ケ][ケ]333333[コ][コ]は「5の仲間」です。ケ、コに入る1けたの整数を1組求めなさい。

 

単に作業をしていくだけの問題のように思えるかもしれませんが、倍数判定法を背景とする興味深い問題です。

解説ではそのことをまず確認した上で、(1)と(2)は91の倍数判定法の問題、(3)~(5)は51の倍数判定法の問題として解いています。

因みに、今年の甲陽学院中学校でこの問題と同種のものが出されています(1日目第4問(41の倍数判定法が絡んだ問題))。

詳しくは、下記ページで。

 久留米大学附設中学校2020年算数第4問(問題)

 久留米大学附設中学校2020年算数第4問(解答・解説)