公立中学出身、つまりは中学受験を経験していない子たちは、整数問題が苦手な子が多いです。
理由は簡単で、公立小でも公立中でもちゃんとやらないからですね。
公立小の算数はとても内容が薄いので、教科書の内容をやっているだけではほとんど何も身につきません。
公立中も整数問題に絞った単元はないので、身につく機会がなかなかありません。
「4で割ると3余り、7で割ると2余る自然数のうち、100に最も近い数は?」
くらいの難易度であっても、優秀な子から質問がくることも。
4で割ると3余る数 → 3,7,11,15,19,23,・・・
7で割ると2余る数 → 2,9,16,23,・・・
23で一致して、そこからは最小公倍数である28増えるごとに一致するので
4で割ると3余り、7で割ると2余る自然数 → 23,51,79,107
∴答えは、107
誰もがご存じの問題だと思いますが、成績の良い子から質問がくるんですね。
これを説明してから、「何で最小公倍数増えるごとに一致するのか?」という質問がきたりもします。
中高一貫校の子達を教えていると、まずこない質問なので、逆に新鮮だったりします。
数の感覚が弱いってことですね。
まぁ整数問題に触れていればそのうち身につくでしょうのでしょうけど、
早いうちに身につけておいた方が、変な苦手意識を持たれずに済みます。
公立中に進む予定の子たちも、余裕があれば、受験算数の整数問題に触れておくといいかもしれませんね。
受験算数全部をやっておく必要は別にないと思います。
特に、〇〇算のような特殊算は不要。
まぁもちろん、やるに越したことはないでしょうけど。
ついでに書いておきますと、優秀な子にとっては、公立中学の数学はとても内容が薄いので、
出来る限り、高校数学の先取りをしておきましょう。
中高一貫校の子達は、カリキュラムが大学受験に最適化されているだけで、公立の子達が能力的に劣っているわけではありません。
進学校理系の場合、
中高一貫校は、中学数学を約2年、高校数学を約3年かけて学習しますが、
公立中→公立高校は、中学数学を3年、高校数学を約2年半で学習します。
中学数学に3年もかけてしまった分、高校数学にしわよせがきて、とんでもスピードで進んでいきます。
これがかなり大変で、平均が40~50台になることが多く、ついていけてない子が結構多いですね。
あと、公立は文武両道を掲げている学校が多く、クラブが忙しい学校が非常に多いです。
勉強も部活も優秀な子は、単純に能力がずば抜けて高い子です。
全員が同じようにできるわけではありません。
時間は有限。
部活に時間をとられたら、勉強時間はなくなり、学力は下がります。
当たり前の事です。
というわけで、何も考えずに進学すると、割と苦労する事も多いでしょう。
余裕のある公立中学のうちに、進められるだけ進めておくことをお勧めします。
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