ハンガリー医学部の留年・退学事情 | プロ家庭教師のKiri/奈良/オンライン/大学受験/医学部受験/難関大学受験

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日本の医学部は、入学するのが非常に難しいです。

 

特に、私立の学費を払う余裕がないご家庭の場合だと、国公立のみになってしまうので、かなりハードルは上がり、

受験のチャンスは、防衛医科、推薦、前期の3回だけ。

 

推薦を受けられるだけの評定がなければチャンスは2回だけです。

 

あとは後期がありますが、前期でどこも受からない力の人が後期で受かるかというとそれはかなり望み薄。

というわけで、国公立だけだとより一層ハードルが上がります。

 

 

そこで数年前から宣伝が盛んになっている、海外への医学部留学を検討する人が出始めました。

 

日本の医学部は入学が非常に難しく、卒業が(比較的)簡単と言われていますが、

海外の医学部は逆で、入学が簡単で、卒業が非常に難しいと言われています。

 

なので、海外の場合は、とりあえず医学部には入学できるわけです。

加えて、学費は私立の医学部よりは安いそうです。

 

そのため、

 

このままだと日本の医学部に入れそうにない、

受験勉強をもうやりたくない、

勉強で苦労するなら医学に直結した勉強で苦労したい、

海外にいけば医学だけでなく英語も学べる、

 

といった様々な理由から、ごく稀に海外への医学部留学を決意する人もいます。

 

数年前は、チェコやハンガリーの医学部の宣伝が盛んだったので、それらを検討する人が多かった印象ですね。

 

 

というわけで、今回はこちら。

eugene_hungaryさんの「【留年退学事情】ハンガリー医科大学実際どうなの?」

 

 

動画のゆーじーんさんは、ハンガリー国立セゲド大学医学部をストレートで進学した方だそうです。

 

 

ゆーじーんさんによると、

 

ハンガリー医科大学では留年が当たり前というほど本当に難しい

 

とのこと。

 

 

日本と違って、試験の形式が、口頭試問形式なのだそうです。

つまり、教授の前で口頭で答える形式の試験。

 

1~100までのトピックがあり、全て網羅しておかないと、何も話せないことになるのだとか。

 

この試験がかなり厳しいそうで、留年に関わる主要科目の試験はほとんど口頭試問形式なのだそうです。

 

留年で終わるならまだしも、法律として試験は6回までしか受けられないそうで、

6回チャレンジしてダメだった場合は、強制退学です。

 

 

退学となった場合は、別の海外の大学に入り直すか、あきらめて日本に帰るかになるみたいですね。

 

 

私が数年前に聞いた話では、海外の医学部は3分の1が留年、3分の1が退学と言われていました。

 

しかも、上手く医師免許が向こうの国で取れても、日本で医師の活動はできないと聞きました。

 

日本で医師の活動をするには、海外で医師免許を取った上で、

予備試験というものをクリアする必要があるようで、これがかなり難しいそうです。

 

さらに、その予備試験をクリアした上で、

日本の国家試験を受ける必要があり、それをクリアしてようやく日本で医師としての活動ができるわけです。

 

 

うーん、大変ですねオエー

まぁ、キラキラしたイメージだけ持って進学しても、現実はそんなに甘くはないってことです。

 

とてもオススメできる内容ではありません。

 

 

 

実は、医学部予備校で講師をしていた時に、1人のとある生徒Aさんは、海外の医学部へ行ってしまいました。

 

Aさんは、明るく優しい几帳面な女の子でした。

医師になることを夢見て、2浪の末、日本の医学部受験に挑みましたが、残念ながら届かず。

 

 

とある日、見知らぬ番号から電話がかかってきまして、出てみるとAさんでした。

 

電話の内容は、チェコとハンガリーの医学部に行くかどうかを迷っている、というものでした。

 

 

Aさんは一般家庭ということもあり、もう金銭的にも限界とご両親から伝えられたそうです。

なのでAさんは、薬学部をすべり止めで受験し、合格をもらっていたので、そちらに入学する予定でした。

 

しかし、どうしてもあきらめられない様子を親御さんが見かねて、もう1浪のチャンスをもらったそうです。

 

同時にその時期、チェコとハンガリーの医学部という方法を知り合いに聞いて知ったのです。

そして、説明会へ。

 

国境なき医師団など、もともと海外での活動に興味があったAさんは、どんどんそちらの道に興味が傾いたようで。

 

しかし、同時に卒業が難しいという話も聞いていたので、私に相談したかったそうです。

 

 

最初はリスクなどを伝えて止める方向にもっていきましたが、

話を聞いていると、相談というのはあくまで表向きのことだったようです。

 

もう心は完全に海外に行く事が決まっていて、私に背中を押してほしい様子でした。

 

 

このまま説得しても止められる気もしませんでしたし、単にケンカ別れして、結局行くという可能性が大。

仮に止められたとしても、本人が望んでいる道を断ってしまえば、本人はモヤモヤが残り、一生後悔するかもしれません。

 

なので最終的には、「万一ダメだったしても、得るものは沢山あると思うよ」と言って、背中を押しました。

 

 

それから入学が決まったという話までは聞きましたが、その後どうなったのかは不明。

 

連絡を取り合う事もないだろうと思って、電話番号は登録しませんでしたし、

前の携帯の時でしたので、もうどの番号かも分かりません。

 

上手くいっていることを望みますけど、

仮に上手くいかなかったとしても、その経験が人生の糧になってると前向きに捉えて、立派に人生を歩んでくれているとよいのですが!

 

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