高校数学の網羅系問題集について、個人的に思うことを書いてみたいと思います。
網羅系問題集とは、基本，標準レベルの典型的なパターンを網羅した問題集です。
ほとんどの進学校では、青チャート
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改訂版チャート式基礎からの数学1+A
2,009円
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または、フォーカスゴールド
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Focus Gold 4th Edition 数学I+A
2,023円
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を使用していると思います。
東大寺のとある学年では、赤チャート
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改訂版チャート式数学1+A
2,182円
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を使用。
その他、色々な会社から出ていますが、中身を見ても、ほとんど青チャートをモデルにしていると思われる内容なので、解説の合う，合わないを除けば、上記のもの以外を選ぶ意味は特にないと考えます。
青チャートは、参考書として、最も有名で，最も無難な問題集だと思います。
難しすぎず，多すぎず。
全ての参考書は、青チャートを参考に作られていると考えられます（青チャート側がパクった過去もあるのかもしれませんが）。
あらゆる進学校で使用されているのを確認しています。
赤チャートは、同じパターンの例題でも扱う問題が若干難しくなっていたり，青チャートにはない難易度の高い問題が追加されています。
上記の通り、東大寺で使用されているのを確認しています。
フォーカスゴールドは、青チャートから，さらにパターンを充実させた問題集になっています。
著者も、「一冊で定期テストから入試まで対応できるものを目指した」と記しており、その通りの出来になっていると思います。
東大寺，大阪星光，四天王寺などで使用されているのを確認しています。
両問題集とも、ベクトルの一部の仕上がりがよろしくないです。
具体的には、円のベクトル方程式，同一平面あたり。まとまっていないし，段階を踏んでおらず，定着しづらいです。
新版で改善されてきてはいるものの、データの分析や，複素数平面は、まだまだ仕上がっていないと思います。
青チャートで、とある問題の仕上がりが悪くなれば，よそも真似をするので，その問題の仕上がりが全体的に悪くなります。
解き方なんかも、青チャートがどうしても基準になりがちです。
数研出版は全体的に、解説が分かりにくいという声をよく聞きます。
ページの都合上，省略されている部分が多いことや、相手を分からせようというよりも，解答の鮮やかさといったものを意識しているように感じられます。
解法は、本質的というよりも，代数的に解決しようとする傾向があります。
フォーカスゴールドは、パターンが充実しており，これが欲しいというパターンは大抵あります。
ただ その分、量がかなり多いので、１周させるのが大変というデメリットがあります。
本来は抜粋してやるのが良いですが、本人だけでどの問題をやるべきかを考えるのは，そう簡単なことではないでしょうね。
どっちが良いのかと言われると、どっちでも良いと思います。どちらもメリット，デメリットがあります。
基本的には，学校で配られたものを使用すればよいと思います。
網羅系問題集１冊だけで、入試まで対応可能かという質問をされることがありますが、上位の理系を目指すなら，基本的にはNoです。
網羅系問題集は入試の傾向などを、反映しきれてはいません。あくまで、目的は典型パターンの理解です。
実際は使用されるパターンはそれなりに偏っていますし、パターンからはずれた問題も登場します。
特に先ほど申し上げた通り、新単元のものは仕上がりが良くないので，実際の入試問題に多く触れておいた方が良いと思います。
以上のことより、網羅系問題集だけではなく，過去問や入試問題集などの実戦問題もできるだけ解いた方が良いと思います。
いずれにせよ、１冊で済ませると、知識的偏りが生じます。
できることなら、色々な著者の色々な考え方，解き方に触れ、自分の幅を広げていく方が良いです。
また、黄チャートでも良いかと聞かれることがありますが、こちらも上位の理系を目指すなら，基本的にはNoです。
パターン的には青チャートと大きく変わるとまでは言えませんが、深みがなくあっさりしています。
また 計算が簡単なものが多いので、計算力が身につきにくいのではないかと推測します。
青チャートを持っているのに，黄チャートにわざわざ変える場合は、発想的に逃げている感じがしますので、それもよろしくない気がします。
あくまで個人的感想です。
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ツグちゃんは、この暑い夏は、棚の上で過ごすことが多かったです。
上の方が余計に暑いような気もするのですが・・・。
お昼間はほとんど棚の上で過ごしていました。
時間が経って、ふと見てみると・・・。
寝相が悪くて落ちかけてました(^-^;)