SUITE CHIC WHEN POP HITS THE FANレビュー | プロトゼロのブログ

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今は音楽ネタかな・・・

今回は安室奈美恵が2003年SUITE CHIC名義で出したアルバムWHEN POP HITS THE FANについてです。

結論を言ってしまうと名盤です!
アマゾン等のレビューを見ても
「安室ファンでなくとも、コアなR&BソウルHipHop好きも納得できる作品」と言われているが
異論はございません!安室ファンも2011年のコラボベスト集アルバムCHECKMATE!が好きな方はSUITE CHICを気に入るはず!


WHEN POP HITS THE FAN


そもそもSUITE CHICの出発点はm-floのVERBAL今井了介が「日本のジャネット・ジャクソンは誰?」という会話から「安室奈美恵」という結論に行き着いた事が発端でデモテープを送ったら安室が気に入った事から始まる。   wiki情報より

この頃安室は所謂低迷期(普通にシングルはトップ10に余裕で入ってて、かなりゴツイ外仕事ももらってたが)に突入しており、SUITE CHICへの参加で新しい路線が定まったと言われている。


SUITE CHICとは?簡単に言うと
「安室をメインボーカルに据えて、日本のR&B/HipHopアーティストとコラボするユニットor企画」





参加アーティストは
VERBAL(m-flo)、今井了介、Zeebra、AI、DABO、XBS、MICHICO、DJ CELORY、DJ WATARAI
TSUCHIE(SHAKKAZOMBIE)、AKIRA、MURO、YAKKO From AQUARIUS
と、HIPHOP/R&Bの豪華がメンツですね。
SUITE CHICをきっかけにこの辺のアーティストと絡むようになったんですね。





1.hits the fan
これからR&Bやるぞ、と言わんばかりのイントロ

2.whats on your mind
  feat XBS
一曲目からイカツイです。安室の甘い歌声とXBSの低音ラップの相性が抜群!
作曲のDJ WATARAIは最高!この曲で引っかかったら間違いなくSUITE CHICにハマるでしょう。ズンズン迫り来る低音の中での安室の決意表明がカッコ良いです。

3.GOOD LIFE
  feat FIRSTKLAS
Zeebraと今井了介から成るFIRSTKLASよる1stシングル曲。日本のヒップホップ代表各Zeebraの安定ラップに安室の甘い声が加わるという凄いトラックです。内容はwhat's on your mindのような攻撃的なものではなく、レイドバックな贅沢三昧パーティ曲です。youtubeにもライブ動画が挙がっているのでチェックしてみて下さい。

4.baby be mine
OHIO PLAYERSっぽいイントロ!?全然アリですね!

5.We got time
VERBALと今井了介によるプロデュースでJpopとソウルを見事に融合した曲だと思う。
キュートな感じを持ちつつもこの哀愁がたまらんですね~!
「あなたの笑顔が涙でにじむ」・・・うーむ、これは良い

6.Without me
カッコ良い曲なんだけど何も言葉が浮かびません。ただ最後の締めの所が逸品。こちらは2006年のLIVE STYLE TOUR 2006でパフォーマンスしているようです。

7.segway

ベース音メインのトラックでアルバム2章のイントロ

8.DAMN FIGHT
MTV SUPERDRY LIVE 2003のオープニング曲ですね。DESTINY CHILD(BEYONCEが居た)に代表されようなニューR&B系の曲で尖がってます。そういう楽曲に安室の「負けたくない」という気持ちが詰まった歌詞が乗っかっててカッコ良いですね。

9.Not This Time
曲自体はやや尖った感じでビートがしっかりしたテンポ良い曲に甘いウィスパー調ボーカルで淡々とした感じかな。カッチリとした振り付けでパフォーマンスを観てみたい。

10.What if  feat VERBAL(m-flo)
ジャングルぽいサウンド?アフリカっぽいサウンド?知識が足りなくてすみません。
VERBALのラップパートが多いのは良いが、個人的にあまり好きじゃないですね。敢えて言うと次の曲Uh uh、、、、、の繋ぎ曲としては良いのかな?

11."Uh uh、、、、、、"  feat AI 
来ましたね!安室/AIコラボの第一弾!この二人は共演者を良く食う印象があるけど、共演者食い同士で上手く調和していますね。AIの10周年曲FAKEを聴いても思うがこの二人はよく合います。今回のAIはラップ担当だがヤバイですね。Do Or Dieでお馴染みのYAKKO(JHETT)作曲でイントロ聴いたら「なるほど」と思う。歌指導とコーラスはT-KURA&MICHICOのMICHICOが担当。
大分尖った感じで安室の歌にAIのコーラスやラップが炸裂してて最高です!韓国で行われたMTV BUZZ ASIA 2004の時に日本代表として出た安室とAIがパフォーマンスしています。その時の映像がyoutubeにあるのでどうぞ!

12.SING MY LIFE  feat DABO
映画ワイルドスピードのエンドロール曲レクサスグッチでお馴染みのDABOとのコラボです。これも大分興奮するコラボですね!エロネタ曲じゃないけど安室の声と楽曲がエロイですね。DABOのKID FROST似のラップもヤバイです。

13.ain't yours
70年代ソウルファンクな曲が来ましたね!大分コテコテです。ボーカルのメロディラインが何となく昭和歌唱でソウル演奏に非常に合う。70年代ソウル好きの僕は間奏の笛を聴いて興奮が止まらないです。安室名義の曲ではROCK STEADYに通じるのかな?

14.segway
最終章のイントロ

15.SIGNS OF LIFE
SHAKKAZOMBIEのTSUTCHIEによる作曲。70年代ソウル系のアルバムの最後に出てきそうなまったりした曲ですね。さすがVERBALは解ってらっしゃる。前までの曲が激し目だったりノリノリだった所でこのマッタリ感はクール過ぎ。基本的にダンサーなしの安室曲は進んで聴かなかったりするけど、コレはカッコイイ!確認はしてないが、もしかして安室初のオール英語曲!?

16.Just Say So
  feat VERBAL(m-flo)
個人的に今作の名曲中の名曲。SIGNS OF LIFEに続きVERBALのセンスが光りますね。
男女が別れる内容の曲だが、楽曲のソウルらしいリッチが雰囲気が良いですね。
MTV SUPER DRY LIVE 2003ではVERBALのラップ(男を落とす方法)も歌ってた安室だが、僕もあの方法で簡単に落ちます 笑

17.sweet and chic

アウトロ




以上、適当な事を書きましたが、敢えて辛口な事を言うと英語の発音がよろしくないですね。
今は大分良くはなっているけど、まだまだ課題かな、と感じます。日本人相手なら問題ないかもしれないが、英語が出来る日本人(俺!)、洋楽リスナー(俺!)、アジア圏のファンそして欧米圏のファンは違和感を感じてしまうんですよね・・・
それを除けば冒頭で言ったようにハイセンスな名盤だと思います。実際当時オリコン週間4位で20万枚を売ったので充分な数字ではないでしょうか。



更にリミックスバージョンもあります。

WHEN POP HITS THE LAB



本アルバムが赤版としたらこちらは緑版

こちらは聴いてないけどインターネットにあるライブ動画の曲はこちらのバージョンと思われる。
赤版がソウルR&Bとしたら緑版はよりクラブリミックスかな?かなり評判は良いので買いたいが廃盤な上残ってる数少ない新品の価格は¥8000前後、良品中古で¥4500前後といったところでしょうか。




今回のアルバムでは小室時代の声を張り上げるスタイルからR&Bぽいウィスパー歌唱がメインになっている。それは安室にとって新しい挑戦だったに違いない。
SUITE CHICで得た物はその後のアルバムSTYLE→QUEEN OF HIPPOP→PLAYに活かされのは言うまでも無く、今の歌の礎になっているはず。そう考えるとSUITE CHICは安室のキャリアの中では重要な位置に当たると言えますね。



※偉そうな事を言ったがR&B時代のアルバムはまだ持っていません。というのは楽しみを取っておくと言う事で今はPAST<FUTURE~_genicを聴き倒しています。その辺が恐らく音楽的に自分の好みと思われるので非常に楽しみです。