Henry Halfhead(ヘンリーハーフヘッド)の感想(レビュー)です
かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です
見るときに注意してください
---------キ-------リ-------ト-------リ---------
【PV】
【感想】
物に変身できる能力を持つヘンリーの生涯を追体験するゲームです
変身できる物は300個あるけど、最初から全ての物に変身できるわけではありません
小さな小さな箱庭世界のように少しずつ出てきます
その中でナレーションのように行動するも自分で遊びを見つけるのも自由です
グラフィック・音楽について
関係ない部分には何も描かれていなくてシンプルな画面構成になっています
物でゴチャゴチャしていることはなく、少しずつ増えていきます
半分だけしか頭のない、この頭だけの姿のヘンリーに妙に愛着が湧いていきます
不思議です
ちなみに、ヘンリー以外誰も登場人物はいません
それでも「他人」を感じることができます
音楽はゲームの進行に応じ、また、物が増えるにつれて少しずつ形作られていきます
《説明》
サンドボックスアドベンチャーゲーム です
≪操作≫
左スティック:移動
右スティック:カメラ
L1ボタン:ヒント
✕ボタン:ジャンプ
◯ボタン:クイック変身、変身解除
◯ボタン(長押し):変身できるオブジェを表示
◯ボタン(長押し)+ 左スティック:変身するオブジェを選ぶ
□ボタン:(画面右上に表示されたとき)アビリティ
△ボタン:着用
オプションボタン:ポーズメニュー
≪基本≫
1.変身の方法は二種類ある
(1) クイック変身は近くにある物に変身する
a.自分で変身したい物を選ぶことができない
(2) プレイヤーが変身したい物を選ぶときは◯ボタン長押しすると変身できる物が丸で表示される
左スティックで白丸に変わった物に変身する
(3) 変身した物によってはアビリティを使用できる。画面右上にアビリティが表示される
(4) 帽子 など のアクセサリーの中には着用する(被る)ことができる物がある
2.ヒントはやるべきことの達成条件を見ることができる
(1) ヒントと記載されているのは序盤だけで以後は『タスク』に変わる
3.クリアするとタイトルメニュー画面に以下の項目が追加される
(1) チャプターをもういちど(チャプター選択)
(2) 発見済オブジェクト
a.発見済オブジェクトは300個ある
b.変身すると登録される
ゲーム内容について
物に触れると、その物に変身できる能力を持っている半分頭のヘンリーが主人公です
そのヘンリーの生涯を追体験するゲームです
ナレーションによってゲームが進行します
何をすべきかだけではなく特定の物に変身したときにナレーションが入ることがあります
主人公ヘンリー以外の登場人物はいません。手紙とか諸々で出てくるけれども画面に映ることはありません
たとえば、学校では先生や友達は出てきません。声はするけど
初めてゲームをプレイするときにヘンリーの肌の色を決めます
ヘンリーが赤ちゃんの頃から始まります
チュートリアルを兼ねています
子ども時代はいたずらしたりする など 自由にヘンリーの個性を発揮した日々を過ごしていました
しかし、そんな個性を否定するような出来事が起こりヘンリーの心境に変化が生じました
やがて大人となり働くようになり、いつの間にか四角四面な生き方をするようになっていました
相変わらず物に変身する生活を送っているけど、ヘンリーらしさはそこ以外にはありませんでした
そんなヘンリーはどうなっていくのでしょうか?
ゲームとしては、たくさんある物に自由に変身するゲームではなく、赤ちゃん時代・少年時代 など それぞれの時代に応じて物が登場します
また、同じ時代でも少しずつ物が増えていきます
たとえば、最初は寝室、次に、キッチン…のように物語に応じて増えていきます
このとき寝室に置いてある物(ベッド、枕、目覚まし時計 など)、キッチンに置いてある物(包丁、皿、食べ物 など)、のように部屋ごとに物が増えていくイメージです
『変身』はこのゲームにおいて意味が違います
普段は「他の物と同じ姿に変わる」という意味かと思うけど、このゲームの場合は「物に取り憑く」という意味です
たとえば、ヘンリーがゲームボーイ(?)に変身すると言うことは、ゲームボーイ(?)に取り憑くということです
ちなみに、カセットはカセットに変身してゲーム機に差します
物によってはアビリティを使用できます
たとえば、食パンに変身したらアビリティ『食べる』を使用できるようになります
食事は変身してモグモグすることで行います
奇妙な光景を目の当たりにします
ギターを弾くときにサークルが表示され八つに区分けされています
左上から反時計回りに C→D→E→F→G→A→H→C(真上。オクターブ上)です
帽子 など のアクセサリーは『着用』することができます。変身してもいいです
最初は、ただのアクセサリーと思っていたけど、後に重要となります
システムにカチッと組み込まれていて、よくできています
シンプルな操作とルールですぐに理解できます
少しずつ物が増えていき、その中で自由にプレイできます
『ヒントを見る』という項目はヒントではなくタスクのことです
途中から名称が『タスク』に変わります。いつの間にか変わっていました
最初から『タスク』でよかったかと思います
『ヒント』なら自力で解きたい人は見ないからで、下手すると先に進むことができなくなる場合があります
それ以外にもプレイヤーが自由に目標を決めて楽しむことができます
部屋にあるすべての物に変身してもいい(タスクには変身しなくていい物がある)し、アビリティを使ってできることをしてもいいです
物によっては特別なナレーションが入ることもあります
サークルがある場所で物を高く積むことができます
時代によって出てくるので最高記録を目指してもいいです
時代によってジグソーパズルのピースが置いてあることがあります
このジグソーパズルを完成させることでナレーションが入りトロフィーを獲得します
ピースはちょっとだけ探すことになります
これは本来の目標にはないのでプレイするのは自由です
気になるのがカメラです
カメラが見づらいと思うことがあります
最初にプレイしたときにカメラの上下を反転しました
プレイしていると上下の物を確認するのが難しく、特に空を飛んでいるときに苦労しました
その他・まとめ
クリアするだけなら三時間ぐらいでクリアできます
しかし、ナレーションの指示に従わず自由にプレイすることができます
ナレーションの指示通りにタスクをこなしてもいいし、自分で自由にプレイしてもいいです
できることは限られているけど、小さな箱庭世界で自由にプレイできます
タスク通りにプレイする人生でもいいし、限られた中で自由を謳歌してもいいです
最後はちょっとだけしんみりしました
お勧めです
【評価】
○:ゴチャゴチャしていない画面構成、形作られる音楽
○:物語
○:様々な物に変身できる能力
×:最初から『ヒント』ではなく『タスク』の方がよかった →『ヒント』に書いていることは『タスク』だから
×:カメラ









