Botany Manor(ボータニー マナー) の感想(レビュー)です
かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です
見るときに注意してください
---------キ-------リ-------ト-------リ---------
【PV】
【感想】
『ボータニー庭園』という風に翻訳されるこのゲームは、植物を開花させるための謎解きゲームです
目的を果たすまでの過程が楽しくて、あっという間にクリアしました
オプション → 酔い軽減 でゲーム酔いを減らすためのオプションが用意されています
利用はしていないけどゲーム酔いする人には便利な機能かと思います
グラフィック・音楽について
色とりどりのカラフルな庭を探索します
暖かな陽射しが気持ちを穏やかにさせてくれます
タイトル画面は素朴な音楽に鳥のさえずりが聞こえます
建物から外に出ると鳥のさえずりが聞こえます
シンプルな音楽だけど場面によって音楽が語り始めます
包み込むような音楽でさえずりとともに癒されます
イージーリスニングのような聴いていて癒される曲が多いです
チェンバロ(ハープシコード)を弾くことができます。短いけど数曲あります
《説明》
一人称視点パズルゲーム です
≪操作≫
左スティック:移動
L1ボタン(長押し):ダッシュ
右スティック:カメラ
R2ボタン(長押し):ズームイン
R1ボタン:ハーバリウムを開く
◯ボタン:(白色の点がある場所に近づくと◯ボタンマークが表示される)インタラクト
△ボタン:ハーバリウムを開く・閉じる
オプションボタン:ポーズメニュー
≪基本≫
1.基本的に以下の順で進行する
(1) 新チャプターが始まるとハーバリウムに新しい植物が追加される
(2) すべての植物を開花させる
(3) ゲートハウスにお届け物が届くので、そこに向かうと手紙と鍵が置いてある
(4) 鍵を取って新しいエリアへ進む
2.植物を開花させるには以下の手順で行う。例外あり
(1) 種を見つける:ハーバリウムのページ右下に付箋が張ってある
(2) 手がかりを見つける
a.本やメモ など を読む
b.ハーバリウムの『手がかりを選ぶ』に該当する手がかりを当てはめる
c.一つの植物についてすべての手がかりを正しく当てはめると印字される
(3) ガーデニング作業台で鉢植えに種を植える
a.植木鉢を受け皿にのせる
b.土を植木鉢に入れる
c.種を植える
d.水をかける
e.発芽する
(a) 発芽しないときは(4)へ
(b) 発芽したときは(5)へ
(4)(発芽しないときは)発芽させるための手がかりを元に謎解きをする
(5)(発芽した後は)開花させるための手がかりを元に謎解きをする
a.発芽しても受け皿に置かないと芽が隠れてしまうので、受け皿に置いて開花させる方法を探る
(a) 受け皿はあちこちに用意されている
(6) 花を咲かせると絵が完成し説明文が追加されハーバリウムのページが完成する
3.失敗した植物は作業場の配合土の中に捨てることで植木鉢を再利用できる
4.白色のフレームが出る場所に物を置くことができる
5.椅子に座ることができる。特にないがトロフィーを獲得できる
ゲーム内容について
1890年 サマセット植物園
植物学者だったアラベラ・グリーンが植物学の研究を進め、現在では忘れられた花を咲かせるために研究していきます
客観的に見るとパズルゲームや謎解きゲームに分類されるかと思うけど、プレイしていてそう思うことはありませんでした
主観的には楽しい「実験」をしている感覚でプレイしていたからです
ハーバリウムを見るのと手がかりを読み込む時間が長く、どこに開花させるためのヒントが隠されているかを調べていました
あちこちに本や手紙 など が置いてあります
これらが植物を開花させるための手がかりとなります
一見関係なさそうな物もあるけど、他の手がかりと結びつけることで開花させるためのヒントとなります
この手がかりを集め、手がかりに対応する植物と結びつけ、それをハーバリウムに当てはめ、全部正しく当てはめたら手がかりが印字されます
しかし、手がかりの内容が印字されるのではなく、手がかりの物と置いてある場所が印字されます
そのため手がかりを読みたくなったら自らその場所まで移動して手がかりを手に取る必要があります
少しめんどいと思っていました
せっかくハーバリウムを執筆しているのに内容が記載されないのは不便だからです
ただ、これはバラバラになった情報を整理させるために必要な行程です
整理したことで、バラバラになっている情報を一つにまとめることができます
このように情報を整理させる手段としてはありだと思ったけど、都度その場所に行かなければならないのはやっぱりめんどいです
メモを取るのもSSを撮るのも、ゲーム画面以外を見なければいけないので一手間かかるので同様です
植物を育てることでチャプターが進んでいきます
発芽させるまでは基本的なプロセスを経るので簡単だけど、そこから花を咲かせるには謎を解く必要があります
(植物によっては発芽させるために謎解きをする必要があります)
植物の開花に成功した後に、その植物を利用することがあります
利用できるかどうかは手がかりやハーバリウムを読むことで理解することができます
手がかりは謎解きをするために必要なもので回答ではありません
謎解きに必要な情報は文章の中にサラッと書いていることが多いので読み込むことが大切です
本やノートをインタラクトすると専用画面になります
このときテキスト表示を選択すると該当部分がすべて翻訳されて表示されます
つまり、数ページに渡るときもすべて一括で翻訳されます
文章だけではなく図示されていることがあります
これが手がかりになっていることがあるので翻訳を見た後にページをめくることができるときは必ずページをめくってチェックした方がいいです
一番悩んだのは シャベリスイギョク です
手がかりを読んで、どこに置けばいいかわかっても、それに該当する場所がどこにあるか不明でした
地図を見て見当がつくけど、どうすればいいかわかりませんでした
どの植物が必要かと思っていたのが間違いで、アイテムを見落としていただけで、結果として一番最後に開花させました。一番最初に種を見つけたのに
植物を開花させる以外にもパズルが用意されています
たとえば、扉の錠前をヒントを元に正しいアルファベットにするパズル
童話を読んで五つのボタンを正しく押すパズル
謎解きによっては軽い計算をしたり実験をする など を行います
パイプを繋げるお馴染みのパイプパズルもあります
しかし、お馴染みのパズルよりもこのゲームではきちんとした目的があるのでプレイしていて楽しいです
主人公は一切しゃべらず他の登場人物も出てきません
手がかりを探しにあちこち調べていると植物以外の物を見つけることがあります
その物を読むことで主人公のことを理解できるようになってきます
主人公は植物学に情熱を注いでいることがわかります
その他・まとめ
条件は不明だけどタイトルメニューや大文字の文章で文字が霞んでしまう現象が起こることがあります
手がかりでは霞まないので植物を開花させるときに困ることはありません
この霞み現象を見てグラフィックに合っていると思っていました
最後の最後まで人は出てこないけど、人との関わりがあるのがわかる作品です
人は出ないけど鳥は登場するし仲良しみたいです
エピローグはいい感じで終わりました
植物を開花させるには、きちんと文献 など を読み込む必要があり、適当に解いていてもクリアすることはできません
この過程が楽しいです
お勧めです
【評価】
○:グラフィック、音楽、鳥のさえずり
○:過程を大切にした謎解き
×:手がかりの内容がメモされないところ