Lumote:The Mastermote Chronicles(ルモート:ザ マスターモート クロニクルズ) の感想(レビュー)です
かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です
見るときに注意してください
---------キ-------リ-------ト-------リ---------
【PV】
【感想】
すべてのステージが見えているので、ゲームが始まるとロード時間という名の待ち時間がありません(落下してリトライするときはあります)
シームレスに繋がっていてグラフィックが凝っているのにロード時間がないパズルゲームは珍しいかと思います
主人公は1周目が Mote(モート)で、2周目が副題の Mastermote(マスターモート)と変わります
変わった生物だけどかわいらしいです
パズルゲームとして面白いです
2周目にバグがありクリア不可能だったけど、2022年5月14日にアップデート バージョン1.02の配信が行われ直りました
おかげでクリアし、無事(?)3周目に入ることができました
1周目と2周目は違うので2周してようやくクリアです
グラフィック・音楽について
青色と赤色のネオンカラーによって彩られたグラフィックになっています
幻想的な世界観にネオンの光が眩しいときがあります
そして、この眩しさによって見えにくいことがあります
たとえば、ジャンプアクションのときにジャンプする先が見にくいことがあります
最悪落下することがあります
このゲームの難しさの一番の要因がネオンカラーかもしれません
音楽も幻想的な世界観にピッタリと合っています
主人公の鼻歌がエピローグの曲を構成しています
主人公の声や生物の声がピッタリです
音楽も含めて落ち着きます
《説明》
3Dパズルアドベンチャーゲームです
≪操作≫
左スティック:移動
右スティック:カメラ
右スティック(押し込む):カメラリセット
方向キー上:ズーム
×ボタン:ジャンプ
×ボタン:(ジャンプ中)ダブルジャンプ
〇ボタン:支配 → 生物を操る
オプションボタン:ポーズメニュー
≪基本≫
1.地面に青色か赤色のラインが通っていて、すべてのラインを主人公と同じ色にすると花びらのゲートが開く
(1) ラインを束ねる花があり、この花から伸びているラインを主人公と同じ色にすることが目的
(2) 地面にある花の上に支配した生物を置くと、花から伸びたラインがその生物の色に変わる。置くことができる生物は以下の三種類
a.主人公(支配する必要がある)
b.ダンバット
c.パワーゼリー
(3) 花びらのゲートを通りすぎると閉じてしまい前のステージに戻ることができなくなる
a.アーティファクトを取り逃すと、次に取ることができるのは3周目
(4) 花びらのゲートを通りすぎるとセーブされる
2.他の生物を支配することで操作できるようになる
(1) 支配するには生物の頭上にある花びらの上から行う
a.支配した生物を乗り物のように動かすことができるけどジャンプはできない
(2) ワームコロニーの上に乗って支配すると伸び縮みする
a.支配した青色の生物をワームコロニーの上に乗せても伸び縮みする
(a) 同じ色の生物を二体乗せると二段階まで伸びる
b.床のラインと連動していることが多く、ラインと同じ色になっている
(3) 地面にある花の上に置くと花から伸びたラインがダンバットの色に変わる
(4) 紫色は中立を表す
3.ダンバット:棒状の生物
(1) 頭上に乗って支配するとモートと同じ色になる
(2) 支配していないときはその場に留まっているが、支配すると操作できるようになる
a.ジャンプできない
(3) ダンバットと同じ色のホバームーバーやガードの背中にある花の上に置くと自動的に動かすことができる
(4) ダンバットでレーザーエミッターのビームを塞ぐことができる
応用としてレーザーエミッターのビームに置いて離れると色を変化できる
(5) ダンバットをワームコロニーの上に乗せると、ダンバットの色とワームコロニーの色に応じて伸び縮みする
4.ホバームーバー:平べったい生物
(1) 普段は停止しているけど以下の二つの状態のときに動かすことができる
a.ホバームーバーを支配する、かつ、ホバームーバーと同じ色のレーザービーム上にいるとき、ホバームーバーを移動することができる
b.ホバームーバーの色と同じダンバットやパワーゼリーを背中の花に置くと、ホバームーバーと同じ色のレーザービーム上を自動的に行き来する
(2) 支配してもホバームーバーの色と違うレーザービーム上にいるときは動かすことができない
(3) レーザービームに色がないときも動かすことができない
(4) ホバームーバーの色に関係なくダンバットやパワーゼリーを運ぶことができる
(5) ルート上にダイバーターがいると押し出してしまう
5.ガード:巨大なイソギンチャクをつけた生物
(1) ホバームーバーと同じ性質を持ち、ガードと同じ色のルートを通り、それ以外は停止する。床のライン上も動く
(2) ホバームーバーとは違い、支配してなくても動いている
ただし、ルート上の色が白色のときは紫色になって停止する
(3) ホバームーバーと同じようにダンバットやパワーゼリーを運ぶことができるが、ガードと違う色の主人公やダンバットを乗せると吹っ飛ばす
a.パワーゼリーに乗ったままだと違う色でも吹っ飛ばされない
(4) 主人公やダンバットがガードの進路を塞いでいるとき、
a.同じ色:押し出す
b.違う色:吹っ飛ばす
(5) 主人公が壁にいるとき、かつ、他にルートがあるときに進路を塞ぐとルートを変更する
6.パワーゼリー:クラゲ
(1) ダンバットと同じ性質を持つ
(2) パワーゼリーを支配しても主人公の色と同じ色にはならない
パワーゼリーと紐で繋がっている床にある玉の色が変わればパワーゼリーの色も変わる
a.床のラインの色と同じ色になる
(3) パワーゼリーのみ主人公と違う色でも操作できる
たとえば、主人公が青色のとき赤色のパワーゼリーを操作できる
a.この性質を利用すれば、主人公と違う色のホバームーバーを自動的に操作したり、ガードに吹っ飛ばされないで移動できる
(4) パワーゼリーはフワフワ浮きながら移動するけど床がないと落下する(少しぐらいの空間なら落下しない)
a.高いところに移動することができる
b.ダンバットの上を経由することでより高いところに移動することができる
(5) パワーゼリーの上にダンバットを乗せるとパワーゼリーが浮遊するので、ダンバットを高いところに運ぶことができる
a.ジャンプできないダンバットの欠点を補う
b.パワーゼリーの上にダイバーターを乗せてもパワーゼリーは浮遊しない → 色が重要
7.ダイバーター:アンコウのような生物
(1) ダイバーターの体は他の生物とは違い色の影響を受けない
また支配してもモートの色にはならず、常に中立の紫色
(2) 口から白色のレーザービームを放っている
(3) 床のラインの上に置いたりレーザービームに当たると、その色のレーザービームを口から放つ
ダイバーターによってラインやレーザービームの向きを変えることができる
つまり、ダイバーター(本体)は色の影響を受けないが、口から放つレーザービームは影響を受ける
a.このときラインやレーザービームを遮ることになるので、ダイバーターで遮った先のラインやレーザービームが途絶えたりもう一方の色になる
(4) ダイバーターの放つレーザービーム上をホバームーバーやガードの通り道にすることができる
8.各ステージに一個アーティファクト(下のSS:金色の物)が隠されている
(1) アーティファクトはいくつかのパーツに分解されていて、すべて集めると完成する
(2) ポーズメニューからチェックできる。また、完成した物を観賞できる
9.クリアすると、そのまま二周目(Mastermote モード)が始まる
(1) 主人公が赤色で、ネオンカラーを青色から赤色に変化させる
(2) 一周目よりも難しいけどステージ数は短い
(3) アーティファクトはない
(4) 二周目をクリアすると一周目に戻る。アーティファクトを取っていないときは、このとき回収できる
a.一周目で取っている物はない
ゲーム内容について
グレート・デプスという名の世界が舞台のゲームで、物語はあるのかもしれないけどプレイしているときはわかりませんでした
このゲームの凄いところはすべてのパズルがシームレスに繋がっていてロードがありません
すべての世界を見渡すことができます
すべての世界が見えるけど、自由に行ったり来たりはできません
そのため詰まっているステージをスキップすることができません
ネオンカラーを主人公の色と同じにするのが目的なので、スキップすると目的を達成することができなくなります(前のステージに戻ることができないので)
花のゲートから次の花のゲートまでが一つのステージだとしたら、ステージをクリアして次のステージに行くとゲートが閉じるので戻ることができなくなります
オートセーブで花のゲートを通り抜けるとセーブされます
そのため、途中まで解いてから止めると、またそのステージの最初からやり直しになります
パズルを解くためには、植物や生物の特性を理解する必要があります
特に、長所と短所を理解し、短所を補う方法を知っておくと便利です
たとえば、ガードは違う色の生物を吹っ飛ばす性質を持っています
これは、パワーゼリーによって克服することができます
また、ホバームーバーやガードは決められたルートしか動くことができません
でも、ダイバーターがいれば新たなルートを作ることができます
このように如何にして短所を補っていくかを考えていきます
もう一つは、青色・赤色・紫色(中立)の色も重要です
たとえば、パワーゼリーを支配しても色は変わらず、ダイバーターは常に紫色です
色によってワームコロニーの上を通ったときの反応が違うので、ダイバーターはワームコロニーに影響を及ばさないです
ステージは、まずは第1~3のタワーを主人公と同じ色にします
各タワーの最後には巨大なモートがいて、支配して花びらまで動かすとタワーが主人公の色に変わります
第3のタワーをクリアすると3ヶ所に分岐します
ガードステージ・パワーゼリーステージ・ダイバーターステージに分岐しています
好きな順番でプレイすることができます
ただ説明がなく、突然新しいギミック(生物のこと)がいくつも出てきて混乱しました
第3のタワーまでは少しずつ出てきたのに、唐突に新しいギミックが増えすぎて戸惑いました
分岐する場所にある閉じた花びら(下のSS:画面中央下の青色の花のこと)の上で支配するとテレポートします
このチュートリアルだけでもあった方がよかったです
今までのステージのように生物を花びらまで運んで色を変えればいいと思っていたのでオロオロしてました
この分岐ステージをすべてクリアすると終盤となり、今までのギミックを使った応用ステージとなります
もし、生物を動かすことができずパズルが詰まってしまったらポーズメニューからリトライすることができます
このとき、ステージの最初からとなります
それが嫌で、生物だけリセットさせたいときは支配して奈落の底に落とせば最初の位置に戻ります
ただし、自分も一緒に落下するとステージの最初からとなるので注意です
これができるのは、ダンバット・パワーゼリー・ダイバーターのみです
アーティファクトは各ステージに1個隠されています
すべて集めていないので確証できないけど、結構いじわるな所に隠されています
この推測は第2のタワーをクリアする前に気づきました
かなりの見逃しがあって後悔しました
アーティファクトを取るためにはジャンプアクションを要求され、パズル要素はほとんど関係ありません
最初からダブルジャンプができ、特に、くの字(もしくは反対の形)の書き順にダブルジャンプすることが多いです
結構いじわるな所に隠されているので探すのに苦労します
アーティファクトを取るときはパズルを解く前、つまり、ステージに入って最初にするといいかと思います
その理由は、もし失敗して奈落の底に落ちると途中まで解いたパズルがリセットされるからです
アーティファクトを取っても戻る必要があり、その間に落ちてもパズルはリセットされます
しかし、一度取ったアーティファクトは取ったままになっているので落ちたとしても問題ありません
このためアーティファクトを最初に取った方がいいです
(ステージによってはアーティファクトを取って戻るのが大変なときがあるので、トロフィーを気にしなければわざと落ちてステージの最初に戻るという方法があります)
例外として、アーティファクトの中にはパズルを途中まで解く、もしくは、パズルを解かないと取ることができない物もあります
落下したくなければジャンプするときに着地地点に影が見えるので、それを参考にするといいです
ネオンカラーによって幻想的な雰囲気があるけど、このネオンカラーの放つ光によってパズルを解いたりジャンプするのを難しくさせていることがあります
また、カメラアングルが悪いときがありました
すべてのステージをクリアしても終わりではありません
今度は主人公が赤色です
よく見たらコントローラーも赤く光っていました
このときまでコントローラーを見ていなかったので、1周目のときは青色だったかもしれません
なぜか細い道が多くアクション面がパワーアップしています
このゲームはタイトルメニュー画面が存在せず、必要最小限のチュートリアルしかありません
ポーズメニューだけが唯一しっかりしています
そのため、今何をしているのか理解できませんでした
一応、エピローグで示唆できる部分があったけど……
プレイしていくと、1周目とは違い、青色のネオンカラーを赤色にすることが目的であることがわかります
そして、再び一番上から下りていくことになります
PSストアの説明文に『最初の世界ですべてのMoteの操作をマスターしたあとは、別の世界でMastermoteを操る、マスタークラスの試験を受けることになります』と記載してあります
おそらくこれがそうだと思います
マスターモートという名が赤色の主人公のことだと思います
説明不足です。ゲーム中に最低限でも説明があった方がよかったです
ちなみに、1周目よりも難しくなっていて手順が増えています
すべてのギミックが出てくるけどアーティファクトはありません
1周目と似ているけど違うコースを解いていきます
また、ステージ数は1周目より少ないです
アップデートで直ったけど、初期バージョンは2周目をクリアすることができませんでした
ガードエリアの最後のステージで、巨大なダンバットを支配することがバグでできませんでした
アップデート前は、この巨大なダンバットの足が引っ掛かって浮いていました
このためダブルジャンプでも届かず完全な詰みとなっていました
しかし、2022年5月14日にアップデート バージョン1.02の配信が行われ直りました
最大の問題点がクリアされたことによって2周目もクリアできるようになりました
2周目をクリアすると1周目の最初のステージに戻ります
取っていないアーティファクトを回収するには、ここでした方がいいです
おそらく、(奇数)周目が Mote を操作し、(偶数)周目が Mastermote を操作するかと思います
その他・まとめ
ネオンカラーで彩られた世界は長所と短所があります
長所は幻想的で光が美しいことです
短所は光によって見えにくくなってパズルを解くのに支障があります
特にジャンプするときに着地場所が見えにくいことがありました
影で判断するしかないけど、その影が見にくいです
これは、アーティファクト集めのときも同様です
アーティファクトは結構エグい場所に隠されているので探すのに苦労し、取りに行こうとしても道のりがエグいです
狭い足場をピョンピョン動いて取りに行こうとしても見にくいことがあります
カメラのアングルを上下に動かしてから移動やジャンプをすると自動的に戻ろうとするのでやりづいことがあります
これも、アーティファクトを集めるときに困ります
すべてのステージが見える世界になっていて、一旦ゲームが始まるとロード時間を挟みません
また、タイトルメニュー画面が存在しなくて、ゲームが始まる前に短いロード時間があるだけで、すぐにゲームを始めることができます
とても快適にプレイできます
また、落下してからリトライするまでの時間も短いです。このとき短いロード時間があります
植物や生物の特性と色が攻略の鍵です
段々と難しくなっていくパズルゲームで充実した内容です
お勧めです
【評価】
○:ロードを挟まないところ、すべてのステージが続いている世界
○:植物や生物の特性を生かしたギミック
〇:パズルゲームとして良問
×:ネオンカラーの光によって見えにくくなる
×:カメラを調整しても自動的に戻ろうとする
×:第3のタワーをクリアすると一気に情報量が増える