【感想】 Mundaun | 遙か宇宙の彼方へ

遙か宇宙の彼方へ

のんびりと更新していく予定です

 Mundaun(マンドーン) の感想(レビュー)です

 かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です

 見るときに注意してください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


---------キ-------リ-------ト-------リ---------

 

【PV】

 

 

 

【感想】

 

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 スイス産で、グラフィックが特徴的なホラーゲームです

 しかし、プレイした感じホラーというよりも古典的な「あるもの」をテーマにしたオカルトのように感じました

 このテーマにピッタリなグラフィックで、物語と合わせてグイグイ引っ張ってくれる力がありました

 

 すべてのエンディングを見ました

 

 

 グラフィック・音楽について

 

 鉛筆で描かれたような独特のグラフィックは他のゲームにはない強いインパクトを残します

 緻密に描かれているので、教会の白壁が綺麗すぎて印象に残りました

 

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 ホラーゲームでは珍しく主人公の素顔を見ることができます

 是非、じっくりと見てみましょう

 

 

 普段は環境音です

 

 絵画の近くに行くと、ゆっくりアップになりその環境音(効果音)が聞こえます

 絵画によっては、このゲームとは違う世界の雰囲気を味わうことができます

 

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 トイレを調べると用を足します。このときの音がリアルでビックリです

 多分、いくつかバリエーションがあります

 ある意味必聴です |д・)チラッ

 

 山羊の首にぶらさがっていたり家に飾られているカウベルの音が聞こえます

 

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 カウベルといえば交響曲第6・7番(マーラー)で用いられています

 そして、カウベルと言えばこのゲームの舞台であるアルプスです

 

 ラジオの周波数から聞こえる音楽には讃美歌のような宗教色が強いものがあります

 その中に、契約の小屋にあるラジオから流れる音楽が、組曲『展覧会の絵』より「古い城」(ムソルグスキー)です

 

 ラジオ音源のような感じで、重低音があまり感じられません

 ファゴット など の木管中心の音源で、低音の弦楽器が薄いです

 ダブルリードがよく聴こえダブルリード好きにはご褒美です

 

 

 《説明》

 

 ホラーアドベンチャーゲームです

 

 

≪操作≫

 

 左スティック:移動

 左スティック(押し込む):走る

 右スティック(押し込む):しゃがむ

 

 右スティック:カメラ

 

 R2ボタン(長押し):双眼鏡(手に入れてから)

 方向キー下:ランタンを点ける・消す(手に入れてから)

 

 ×ボタン:アクション

 

 オプションボタン:ポーズメニュー

 

<手帳>

 

 △ボタン:手帳を見る

 左スティック:ページをめくる

 

 ×ボタン:調べる

 

<リュック>

 

 □ボタン:リュックを開く・閉じる

 

 左スティック:アイテムを選択

 ×ボタン:(選択したアイテムを)使う・渡す・見せる

 

<武器(ピッチフォーク)>

 

 L1ボタン:大きな武器をサイクル → 武器の切り替え

 

 R2ボタン(長押し)→ R2ボタン(ブルッとしたら放す):突く

 

<ムベル>

 

 R2ボタン:加速

 L2ボタン:バック・ブレーキ

 

 〇ボタン:降りる

 

 

≪基本≫

 

 1.目標は随時更新される目標の達成を目指す

   目標の中には任意目標がある

 

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 (1) 手帳の最初のページに書いてある

 (2) 手帳の一部は調べることができる

 

 2.マークが表示されたときに×ボタンを押すと、そてに対応するアクションを取る

 

 (1) マークについて

 

     a.顔マーク:調べる

     b.手マーク:開ける

     c.カバンマーク:アイテムを手に入れる

 

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     d.鍵穴マーク:リュック画面へ→合う鍵を選ぶと開く

 

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     (a) 鍵には共通の鍵と特別な鍵の二種類ある

     (b) 共通の鍵は錠前を開けることができる

 

     e.電球マーク:明かりをつける・消す

 

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     f.火のマーク:干し草や薪を燃やす(マッチが必要)

 

 3.アイテムについて

 

 (1) 所持数はアイテムによって異なる

 

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     a.使用回数が決まっているアイテムがある。複数持つことができ数字が使用回数。マッチ・コーヒー・鍵 など

     b.一個しか持てないアイテムがある。バッテリー・ティーカップ など

 

 (2) 一部のアイテムは特定の場所で使う

 

     a.祖父のロウソクは寝室の窓枠に置く。窓を開ける

     b.コーヒーを飲むにはコンロで作る必要がある

 

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 4.ステータスについて(下のSS:左のページ)

 

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 (1) コーヒーを飲むと、恐怖抵抗力がアップ(ステータス上)

 

     a.恐怖にすくむと動けなくなる

 

 (2) パンを食べると体力がアップ(ステータス中央)

 

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 (3) 古い軍用ライフル教本の一ページを読むとライフル技術がアップ(ステータス下)

 

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 5.ムベルについて

 

 (1) ムベルに乗ったらカメラを鍵穴の方に動かし×ボタンでエンジンをかける。そして運転する

 

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 (2) 電球マークが表示された場所でボタンを押すとライトがつく

 (3) ラジオをつけることができる。発見した周波数のみ聴くことができる

 (4) 干し草の上を通ると荷台に回収する。荷台がいっぱいになると回収できなくなる

 (5) ポスター(MUVEL)を見続けると徐々にムベルの絵が描かれ、完成すると近くにムベルが出現する

 

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 6.ラジオがついている場所 など でラジオの周波数を発見することができる

 

 (1) ラジオやムベルで流すことができる

 

 7.ベンチに座ると、そのエリアの半分のスケッチを描く

 

 (1) 一つのエリアに二つのベンチがあり、二箇所でスケッチを取るとマップが完成する

 (2) ベンチは双眼鏡マークの看板がある

 

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 8.柱時計でセーブする。セーブデーターは上書きされず

 9.コーヒーの材料は決まった場所に置くことができる

 

 (1) 場所ごとではなく全部の場所で共有する → バイオハザードのボックスみたいな感じ

 (2) 棚にコーヒー粉・ティーカップ、下の木箱に薪を置く

 

10.会話中に選択肢が出ることがある

   手の絵があると選択肢がある

 

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11.武器は壊れる

12.バラバラになった石や雪を調べると積み上げて像や雪だるまを作る

13.マルチエンディング

 

 

 ゲーム内容について

 

 主人公カーダンは、祖父が火事で死んだという知らせを受け、故郷であり祖父の住んでいた村マンドーンを訪れます

 

 火事の現場である祖父の納屋 など を調べたりしていると奇妙なことが起こり、左手に呪いを授けられます

 

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 そんな感じで始まるゲームで、祖父の過去が物語の重要なカギとなります

 絵画を調べたり、手帳から得られる情報、そして、村民との会話で徐々に明らかになっていきます

 過去の場面も度々出てくるので理解しやすいかと思います

 

 

 ホラーというよりはオカルトで、古典的なものをテーマにしています。同じテーマを題材にした物は、海外のドラマや小説にあったような気がします

 どのようにテーマを展開させていくか興味がありました

 

 怖いと思ったことはないけど一つだけビックリしたシーンがありました

 予想外なイベントが起こりゲームオーバーになったかと思いました

 

 

 マンドーンを探索していると怪物が襲ってきます

 初めての遭遇は夜だったので夜にしか現れないと思っていたけど、普通に昼にも現れました

 

 エリアごとに新しい怪物が登場します

 最初のエリア以外、一瞬怪物かどうかわかりませんでした

 たとえば、養蜂家(ようほうか。勝手に命名)。よく見ると空を飛んでいました ( ̄□ ̄;)!!

 

 怪物と戦うことができるけど難しかったです

 

 設定で敵の強さを変更できます(初期設定から変更していないので、どう変わるかは不明です)

 初期設定では敵の強さが『中』になっているけど難しく感じました

 

 理由は2つあります

 

 1.武器の癖が強い

 2.怪物の攻撃手段は遠距離攻撃が多い

 

 

 武器はピッチフォークとライフルの二種類あるけど、どちらも癖があって戦いづらいです

 

 ピッチフォークは力を溜めた後に突く攻撃をします

 この動作と操作性に癖があって戦闘をやり辛くしています

 

 ライフルは弾が必要だけど、ダメージを与えたかわかりづらかったです

 

 最初に見かけた干し草の怪物は遠距離攻撃をしてきて、攻撃を受けると画面の周囲から徐々に干し草で覆われて見えづらくなります

 

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 この攻撃が厄介で何回も死にました

 

 

 詰まりそうになったのが、ムベルに積んだ干し草を荷受場に下ろしたときに、しばらくムベルが使えなくなるときです

 近くに3体の敵がいます

 

 このときはまだライフルを手に入れることができずピッチフォークしか武器がありません

 たまたまなのかわからないけど、ピッチフォークで敵を倒したら壊れてしまったことがあります

 

 干し草の怪物の攻撃をくらうと走れなくなります

 逃げることもできず理不尽に感じました

 結構やられました

 

 最終的には2通りの方法で突破しました

 

 1.干し草の束の近くにいるときにマッチで束を燃やすと干し草の怪物も燃えて倒すことができる。ただし、倒せるまで時間がかかる

 

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 2.ステルスゲームのように見つからないようにして逃げた

 

 1はマッチが有限なので使うのを控えたけど、2は有効でした

 無理に戦わない方がいいことを学びました

 

 やられてリトライしたときに結構前に戻されることがあります

 同じイベントを見たり、一度手に入れたアイテムを取り直さないといけないしで不便です

 

 

 敵に会いたくないという気持ちから、基本的にムベルを運転しました

 

 運転中に敵を見つけたときに、試しにムベルではねてみたけど1回では倒せず、逆にやられることがありました

 

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 一応、これでも倒せるけど何回もやらないといけないので死にに行くようなものです

 だから逃げました

 

 ムベルで進むことができない場所や怪しいところで降りて探索していました

 

 とある夜も今までと同じようにムベルから降りて辺りを探索していました

 結構時間をかけて探索していると、空に向かってチカチカっと光っているのが見えました

 ムベルを降りた場所の方角からで、何かあると思ってワクワクしながら戻ると、

 

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 ……… (・_・;)

 

 また、ムベルから降りたくなくて、坂道(道から外れている)を下っていたところ岩にぶつかってしまい道をふさいでしまいました

 しかも、ドアが開かず脱出できず進行不可になったことがあります

 

 そういえば、ムベルが倒れた(上のSS)ときも降りた場所が坂道でした

 サイドブレーキってないのかな? Oo。。( ̄¬ ̄*)

 

 

 探索していると行けない場所があるけど、日にちが経ったりイベントをこなすと行けるようになります

 その中には、本編とは関係ないけどトロフィーに関係する場所があります

 

 話すことができない少女フリューリナと「そりレース」をするミニゲームがあります

 

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 突然始まったけど初戦勝利しました

 難しくなかったです

 

 

 手帳をチェックすることがあります

 手描きなので見るのが楽しいです

 

 楽しみの一つにマップがあります

 ベンチに座るとそのエリアのマップの半分が描かれます

(同じエリアにベンチが二つあるので、両方で描くとエリアのマップが完成する。下のSSは半分だけ)

 

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 自分の位置はわからないけど、どういった物があるかチェックできます

 

 他にも、目標を確認するために手帳を見ることが多かったです

 

 詰まったときは、手帳やアイテムを調べることで進むことがあります

 

 

 マルチエンディングで3種類あります

 選択肢の中には重要なものが2つあり、その選択によってエンディングが変わります

 どれがエンディングの分岐に関わる重要な選択肢か教えてくれるのでわかります

 

 選択肢によって決まるのは以下の二点です

 

 1.主人公の未来

 2.左手の呪い

 

 バスに乗った後に運転手と左の窓から見える光景はエンディングによって変わります

 バスに持ち込んだアイテムは任意イベントの達成の有無以外にエンディングの種類によって違うかもしれません

 

 後はスタッフクレジット前の出来事、スタッフクレジットの音楽も違います

 

 バッドエンディングはトロフィー 終の棲家。スタッフクレジットの音楽は女性の歌

 半分だけバッドエンディングはトロフィー ささやかな土産。スタッフクレジットの音楽は不気味です

 ベストエンディングはトロフィー 帰途につく。スタッフクレジットの音楽は重厚な弦によって奏でられます

 

 すべてのエンディングを見るのは簡単です

 

 セーブは手動セーブだけど、特定の条件でオートセーブもされています

 他のゲームとは違いセーブデータは上書きされずに過去のデータが残っています

(オートセーブが上書きされないのはわかっているけど手動セーブはわかりません。また、どのくらいのデータが残されるのかも確かめていないので不明です)

 

 だから、2つの選択肢を選ぶ前のデータをロードすることで他のエンディングを見ることができます

 ただし、エンディングを見るまで時間がかかります

 

 

 エンディングは本当の意味での誰もが幸せになるものはありませんでした

 上に2つの結果が決まると記載したけど、間接的に祖父の運命も決まります

 それも踏まえると、どのエンディングになるかわかるかと思います

 

 

 その他・まとめ

 

 オカルトによるゲームで、独特なグラフィックがおどろおどろしい雰囲気を最大限に表現していて、画面を見ているだけでも何かが起こりそうな予感をさせてくれます

 怪物だけでなく村人さえも不気味に見えます

 とある場所で見ることができる主人公でさえ不気味です

 

 プレイするまで、レイヤーズ オブ フィアー のような決められた場所を移動するゲームと思っていたけど、探索するゲームでした

 また、怪物と戦闘するとも思わなかったです

 

 戦闘は癖が強くて怪物とは戦わなかったけど、もう少し操作がシンプルの方がよかったです

 遠距離攻撃がメインなのも戦うことを難しくさせています

 

 

 古典的なものをテーマにしたオカルトで、物語は面白かったです

 マルチエンディングで全部で3つあり、分岐条件を教えてくれるのはありがたいです

 エンディングは周囲の光景を細かくチェックした方が楽しめるかと思います

 

 

 お勧めです

 

 

【評価】

 

 ○:独特なグラフィック
 ○:古典的なものをテーマにしたオカルト、物語

 ○:鉛筆画の世界を探索する楽しさ
 ×:武器が扱いづらい