Homo Machina(ホモマシーナ) の感想(レビュー)です
かなりのネタバレを含む感想(レビュー)です
見るときに注意してください
---------キ-------リ-------ト-------リ---------
【感想】
フリッツ・カーンの著作をベースにしたゲームです
Switch(海外)とスマホで配信されています
タブレット(Android)でプレイしました
ローカライズされていないけど、グラフィックとパズルから体の仕組みをわかりやすく理解できるゲームになっています
パズルは程よい難易度で、「人体工場(人間)を動かしている人間」を通して「人間」の物語が垣間見えるようになっています
非常に面白く、あっという間にクリアしてしまいました
グラフィック・音楽について
フリッツ・カーンの著作をベースに描かれたグラフィックです
そして、その著作はインフォグラフィックをベースに描かれたグラフィックです
この場合のインフォグラフィックとは、体の仕組みを視覚的にわかりやすく表現したグラフィックという意味になります
所々で挿入されるアニメがレトロ感がありました
音楽や効果音もレトロ感が満載です
ゲームを邪魔しないです
スタッフクレジットで流れるジャズも昔ながらのシンプルなものとなっています
ヘッドホンで聴くのを推奨しているだけあって良曲です
ゲーム内容について
医者でありSF作家である Fritz KAHN(フリッツ・カーン)の作品 The Life of Man(全五巻、1920年)がこのゲームのベースとなっています
脳にいる人体工場の責任者と有能な秘書 Josiane(ジョジアンヌ)(そして、おまけなイエスマン)が体の部位に指令を出して、体の部位が機能するようにプレイヤーが手助けしていきます
チャプター3まであり、人間の一日を人体工場としてどのように働いているかを追体験していきます
さりげなく人体の仕組みを理解できるようになっています
チャプター1 The Mechanics of Waking Up(目覚めの方法)では、朝目覚めてから朝食を摂るまでを細かく丁寧に描いています
まずは、秘書Josiane から Vision Workshop(目)に指令を出します
そうすると、目に切り替わります
ここでやることは目覚めることです
この過程を丁寧に描いています
目を開ける→光を受ける→見る とパズルを解いていきます
食事を採るシーンが面白いです
パンを噛み切ってからモグモグする様子を丁寧に描きます
そして、料理から味覚を取り出し、食材から何を食べたのかを割り出して脳に伝達していきます
ユニークなパズルゲームです
ポイントアンドクリックゲームのように、怪しいところをタッチして動かしたりボタンを押したりしていきます
そこまで難しい所はありません
チャプター2 The Anatomy of Work(労働の分析) では、仕事をしてから仕事が終わってリラックスしている所までを描いています
神経中枢を舞台に黄色く光っている部位に対応するボタンを押し続けて電流を流していきます
部位とボタンの位置が同じではないので探すのが大変です
制限時間(上のSS:画面下のメーター)があり、ボタンを押す部位の数はドンドン増えていきます
複数あるときは一つ目のボタンを押すとカウントダウンが始まります
後半になると焦ってしまいます
制限時間に間に合わないとボタンが吹っ飛びます
そして、仕事が終わり疲労困憊で脳みそがパンクしている様子が下のSSです
機械がビリビリしていて蒸気が吹き出していて今にもぶっ壊れそうです
チャプター3 The Mechanics of Love(愛し方) は、女性とのデートを描いているかと思います
デートのやり取りを人体工場の「目」という映写機を通して、映画のように見ているのが面白かったです
ちなみに、ここは悩んだ所です
愛の言葉を囁くシーンも面白かったです
アルファベットのパイプオルガンを鳴らして文章を作っていきます
間違ったパイプオルガンを選択するとすべての文字が消えるので記憶ゲームとなります。英語がわからないので…
脳みそが指令を出して言葉を決める(文章を作る)様子がわかります
最後に手を繋ぐのも人体工場で行います
簡単なことでも人体工場では一苦労です
デートで心臓がバクバクしています。一番気を使う必要があり、パパッとやろうとしたら動悸がおかしくなりました
心臓は繊細ですね……
一番苦労したのは耳かもしれません
ローカライズされていません
難しい所は少ないけど、会話がオートで進行してしまいます
だから調べようとしてもドンドン会話が進んでしまいスクショ頼りになってしまいます
また、ムービーになるともっと早く文章が変わってしまいます
この辺はタッチしないと切り替わらないようにしてほしかったです(タッチしても切り替わるけど何もしないでいても切り替わります)
ちなみに、チャプターの翻訳は私の訳なのであてにならないです…
その他・まとめ
ユニークなパズルゲームは程よい難易度で楽しいだけではなく、体の仕組みを学ぶことができます
また、人体工場を通して人間の生活を垣間見ることができるのは面白いです
パズルゲームは様々な種類があり、部位によって異なります
たとえば、副腎でアドレナリンを分泌するために、絵柄を合わせるパズルを解いていきます
ローカライズされていないけど苦労することはありません
お勧めです
【評価】
○:フリッツカーンの世界観
○:人体の仕組みを理解できる
○:パズル
×:ローカライズされていない → 会話がオート進行するので調べる余裕がない
×:クリアまでの時間が短い → 2~3時間でクリアできる(正確な時間を計っていないので目安です)