歌舞伎町二丁目まで娘の職業体験に行ってきた。 | protoplastico surfboards & designs  

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娘ももうすぐ4歳。

子供ながらに大きくなったらあれになりたい、これになりたいと将来のことを考えられる歳になってきたようです。

このごろはキッザニアのような親子で楽しめる職業体験型のテーマパークもだいぶ増えてきていて、どこも大人気。

ウチの娘にもどうしてもなりたいものがあるというので、その職業の体験ができるという場所をネットで探して行ってきました。

その場所というのが、、、、

新宿歌舞伎町。 オイオイ、本当かよ。


娘と一緒に歌舞伎町界隈をウロつくなんて、これが最初で、最後でしょうねえ。お願いだから最後にしてほしい。

はぐれないように娘の手を引き、新宿東口の雑踏を抜けて路地を進んでいくと、二丁目の奥のほうは、ほとんどがホストクラブ。

土曜日の昼間なので通りは閑散としているものの、すれ違うのはいかにもチャラい感じのジャラジャラした服装のお兄さんと、昼間だというのに脚がもつれてまともに歩けていないオネエちゃん。口から頬骨まで裂けた大きな傷のあるサングラスのおじさん。それにガラガラと大きなスーツケースを引きずって、どこかに向かっていく中国人観光客。

アスファルトやマンホールや建物や人や、もう、ありとあらゆるものから漂ってくる、真夏のゴミ捨て場のような、強烈なすえた臭いにまいってしまう。

極彩色でド派手なイケメンホストの巨大看板にクラクラしながらも、スマホの地図アプリがここが目的地です、とピンを刺す、地味すぎるビルをどうにか見つけたものの、オイ、本当にコレなのか?


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決してきれいとは言えない雑居ビルの一階は焼肉屋、三階は雀荘。どうやら、この上の階らしい。

入り口に看板が置いてあるので、かろうじてソコと判ったものの、こんなの気がつかないだろう。


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【手裏剣道場 新宿忍者からくり屋敷】

子供でも手裏剣投げや居合抜きが体験できるというお店。

そうです。娘の保育園では今、ニンジャがブームで、娘もどうしても忍者になりたくて、日々精進しているのです。

でも、忍者の体験ができる場所って、意外にも都内近郊にはほとんど無いんですよね。

探しても《日光江戸村》か、富士山麓にある《忍野 しのびの里 》くらいしかない。

そこで、おそらくは外国のニンジャマニアが来日記念に訪れるのであろう、新宿歌舞伎町のニンジャハウスに行って来たのです。

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その証拠に案内の表記が全部、英語です。

これはもう、期待薄だなあ、と猜疑心いっぱいで狭い階段を上っていくと、


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真っ赤な鳥居が並んだエントランスに桜の花という、いかにもエキゾチック・ジャパーンな空間が現れました。

娘のドヤ顔から漂う《ついに来てやったった感》が凄いです。



あまり広くはないらしく、1時間の入れ替え制で一度に12人までしか入れないとのことで、2時間待たされました。聞いたら電話予約ができるんだとか。

意外なことに、客はすべて子連れの日本人。
歌舞伎町に子連れが列をなす店があるなんて、、、。

もちろん外国人観光客も多いらしく、英語、中国語、フランス語、、、などの説明DVDが用意されていました。

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外人が考える忍者屋敷ってこうなんだろうなあ、という、ちょっと勘違いな襖の前で、《ザ・グレート・ニンジャ・ヒストリー》的なDVDを観ていると、

突然、襖がガラッと開き、ニンジャが登場!!!

と、驚きすぎて、恐怖に震えて泣き叫ぶ子供。

慌てて、「ゴメンね、ゴメンね、、、びっくりしたよね、、、」とあやまるお兄さんニンジャ。

あははは、ナンジャコリャ。


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参加者はそれぞれ忍者刀を腰につけてもらって、スタンバイ。

娘は、いつも家でもプラスチック製の忍者刀を携えて修行しているので、姿がかなりサマになっています。

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忍者の武器やカラクリ道具の使い方を教わりながら、忍者の歴史を学びます。

ニンジャコスプレ体験なのかと思ったら、本格的な内容で、わたしもかなり楽しめる。

それもそうで、ここに来る子供や外国人って、ほとんどが熱烈なニンジャマニアでしょうから、いい加減な内容じゃ満足しないんでしょうね。

同じグループだった子にも、ニンジャ好きの男の子が一人居て、お兄さん忍者の出すクイズにすべて完璧に答えたうえに、豆知識を披露するので、まわりの大人達がビックリ。

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映画の中のニンジャと実際の忍者との違いや、忍者の技術が必要とされた時代背景。伊賀と甲賀の地理の差がもたらす忍術の得意分野の違いなど、知らなかったことがいっぱい。

お兄さん忍者が、ちゃんと子供の相手ができる人なので、親としても安心。子供慣れしてます。

場所が場所なのでどうかな?と思ってたものの、お兄さんの丁寧で暖かい対応に、お客さんがちいさな子供連ればかりなのも、納得なのでした。



さて、隠し扉を開き、狭い廊下を抜けると、そこは忍者の隠し道場。

いよいよ、居合抜き体験です。


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ちょっとジェダイの騎士風ですが、日頃の鍛錬の成果を見せる娘。お兄さん忍者に「小さいのにスジがいいねー」と褒められて、ニヤニヤ。


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刀を抜くんじゃなくて、鞘のほうを引くんです、とコツを教えられて、私もエイッとやってみる。

忍者刀は普通の日本刀と違って、反りがない真っ直ぐな刀なのでちょっと難しい。

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お次は手裏剣投げに挑戦!

「手裏剣は、実は投げないんです。手の裏に隠して剣のように使ったから、手裏剣。投げるのは追い詰められたときの最後の手段です。」

との説明に、なるほど。

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バシッと命中。我が娘ながら、かなり上手い。
どうやら本気で忍者になりたいらしい。

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やってみると、難しいんだな、コレが。
それでも的にズバッと刺さると、かなりスッキリします。

大人には、ズッシリした鉄製の手裏剣を投げさせてくれます。

今回は子供メインでしたが、大人だけで行くとちょっと違うコースがあるらしく、居合も木刀ではなく模造刀を使わせてくれるみたい。

開店当初は、バッティングセンターに行く感覚で、仕事帰りにサラリーマンが手裏剣を投げてストレス解消できる場所としてスタートしたらしく、それがいつのまにか、お客の大半が外国人と子供連れになってしまったということらしいです。

というか、1時間に12人しか入れなくて、しかも料金が1人1000円って、そんなんで歌舞伎町に店を構えて場所代が払えるのか?商売が成り立つのか?

隣のホストクラブは、水を1杯飲んだら3000円くらいとるだろうにねえ。

ともあれ、子供を一人前の忍者に育てたい方には、ちょっとオススメのスポットですよ。童心に帰って、すごーく楽しかった。