剥がしたサーフワックスのリサイクル | protoplastico surfboards & designs  

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日曜大工の道具で素人がゼロから始められる、かんたん!木製サーフボード「プロトプラスティコ」 
サーフボードを自分で作ってみよう!!!

毎回塗り重ねるサーフワックスもしばらくするとグリップが弱くなってきます。
一年に一回か2回くらいはワックスを全部剥がして板を完全にキレイにするのですが、
板の数が多いと剥がしたワックスの量も半端じゃありません。

なんかそのまま捨ててしまうのももったいないんですよね。

そこで、ワックスのリサイクルをしてみました。




①剥がしたワックスを集めます。


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ロングボード3枚分でこれくらい。
砂や汚れが混じってだいぶ汚れています。
寒い時期にやるなら、ドライヤーで少し暖めてスクレーパーでこそげ取ります。
金属製のスクレーパーを使うときは角をヤスリで落としておくか、両角にビニールテープを巻いておくとボードが傷つきづらくなります。


②鍋にワックスを入れてコンロで熱します。


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暖めすぎるとモワモワと泡が鍋からあふれて大変なことになりますので、溶けはじめたら火加減を弱めてください。

使いかけのワックスや、小さくなって塗りづらくなったワックスがあれば、それも集めて混ぜてしまいましょう。

表面に浮かんできた軽めの汚れやゴミは、アクをとる要領でキッチンペーパーを表面に浮かべてから取り出すときれいにとれます。

熱するときにキッチンハイターをキャップ一杯ほど入れると、ワックスの色が若干白くすることが出来ますが、完全に真っ白にはなりません。

色が気になる方は、お好みの色のクレヨンを削って入れれば、最近流行のカラーワックスになります。


③鍋の底に沈んだ砂をとります。

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溶けたワックスを別の容器に移し替えると、底の部分に砂がたまりますのでワックスごとキッチンペーパーでぬぐい取ります。

4~5回、熱し直しながら容器を移し替えると大部分の砂がとれますが、多少残っていても砂粒のザラザラガかえって滑り止めになるのであまり気にしません。

ここでお好みの香りをつけます。

いつも入れるのはバニラエッセンスとシナモン。
ローズマリーとかもいいですね。

好きな香りのダウニーとか入れるのもいいんじゃないでしょうか。

パドル中はワックスに顔が近づくので、香りは弱めでも大丈夫です。
市販のワックスは香りが強すぎて、頭が痛くなることがあります。



溶けたワックスを内側にサラダオイルを塗った紙コップにいれて、固まるのを待ちます。

固まったら紙コップを破って中身を取り出します。


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作ってみると分かりますが、紙コップのサイズだと丁度手に握りやすい大きさになり、市販のワックスよりも塗るのが楽です。

塗る前は灰色ですが、塗り込むと意外と白くなります。
ロングなどのワックスの量が大量に必要なボードに塗るときはこれをベースにして下塗りし、トップワックスを水温に合わせたやつにすると良いと思います。

滑り止め効果も新品とほぼ変わらないので、一回リサイクルすると、なんで今まで捨ててしまっていたんだろうって思いますよ。きっと。

しかし、ウナギのタレと同じで5~6年モノのワックスだなあ。