イケアの椅子破損事故
2015年1月5日毎日新聞から配信されたイケアの椅子を購入した人が椅子の破損で手を怪我して4200万円の損害賠償の訴訟を起こしたというニュースがありました。ネットのニュースではどのような事故か詳細がわかりませんでしたがTVのニュースで放映されてやっと内容がわかりました。椅子の座席を回転させてそのネジのリードで高さ調整をする構造になっていて、そのネジの勘合部分で座席の荷重を支えるという椅子でした。TVのニュースではネジの勘合部分のプラスチックに気泡があって強度が保てなかったようだという見解を示していました。私もプラスチックの金型による成型品を設計した経験を持っていますが、材料の流れ方を考慮した金型を設計しないと外観は良くても内部まで十分に材料が流れないで充填不十分や材料の流れ方でできるウエルド・ラインができて強度不足などの問題を起こしたことがあります。椅子の耐久荷重は100Kgと表示があり、事故を起こした人の体重は98Kgだったと記事にありました。普通、100Kgと書く以上設計上は恐らく200Kgでも大丈夫なような構造を計算されていると想像できますので今回の問題は、製造段階での品質問題か、計算が静的荷重のみで勢い良く座ったような衝撃荷重を考慮したかどうかの問題と分析できます。エレベータに乗る時に最大荷重と最大人数を気にしてみていますがどのエレベータも一人当たりの平均体重を概略75Kgに設定しているようです。製品の耐荷重設計が75Kgを基準にされているとすれば体重が75Kg以上の人は何を使うにしてもより注意をしたほうがいいかもしれません。