- 僕とおじさんの朝ごはん/桂 望実
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「僕とおじさんの朝ごはん」
タイトルから、どんなお話なんだろう、って想像する。その瞬間がとても好き。
以前読んだ桂さんの本、「ボーイズ・ビー」で、お母さんを亡くした男の子と、偏屈な靴職人のおじいさんが交流を持つお話がとても心に残っていたので、この本も、そういう系統かなぁ、と見当をつけて、読み始める。
おかしい。
僕、も出てこなければ、おじさんも出てこない。
面倒くさがりで、やる気のない、ケータリングを生業としている中年男性が出てくるだけ。
それ以外にも、その中年男性と関わる人たちが、その人の目線になって話がすすんだりするんだけど、一向に、僕もおじさんも、朝ごはんも出てこない。
主人公が、あまりにも無気力な人で、「ちょっとぉ・・・」と思い始めた頃、15番目のお話で、「もしかして、この子が『僕』?」という少年が出てくる。
そっか、中学生の子からすると、40代というのはおじさんなんだな
そして、それまで出てきた本筋とは関係のないように思えた話が、この主人公の人となりを表すためだったり、それらがすべて伏線だったんだ、と気付く。
表紙もいいな。