寅さんから学んだ大切なこと㊳ | 千の風

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皆川一のオフィシャルブログ

寅さんから学んだ大切なこと㊳
フーテンの子寅こと 皆川一
わたしの恩師、フーテンの寅さんこと渥美清さんが生前、よく仰っていた言葉に「人との出会いがその人の人生の価値を決めるのよ。だから出会いを大切にしないとなぁ。出会いには偶然はないぞ。すべて意味があり、必然なんだ」と・・・
今思うと、偶然と思っていたわたしと渥美さんとの出会いも必然だったのでしょう。当時、通っていた児童劇団の先輩が実は渥美さんの付き人候補でした。しかし、面接の当日、その先輩がドタキャン!急遽、そのお鉢がわたしに回ってきたのです。
劇団のスタッフの方からは「今日、渥美清さんの付き人の面接オーディションがあり多くの芸能事務所から30人程度の付き人候補がNHKの食堂に集合する。うちの劇団からも〇△君が行く予定だったんだけど、急遽、急用で無理だと言い出したんだよ。申し訳ないけど、替りに数合わせで皆川君行ってくれないかい?端っこで居るだけでいいから」と・・・あっそ!数合わせ(笑)なんだ・・・という訳で気楽にNHKに行きました。
ところが、多くの芸能事務所から面接に来た精鋭メンバーの端っこで薄汚い格好で鎮座していたわたしが、なんと渥美さんの目に留まってしまい若干15歳、中学3年生のわたしが24時間勤務の付き人になったのです(笑) いま思えば完全に児童福祉法違反です(笑)
振り返れば「人との出会いには偶然はない」という渥美さんの言葉が本当に身に沁みます。現在、私が経営するWAホールディングスのグループ企業である一級建築士事務所アカデメイアの社長を務める吉年和彦君との出会いもそうでした。彼と出会った日のわたしの日記には以下のような言葉が記してありました。
「東大阪支店に着任して、初めて将来が楽しみな青年、吉年和彦君と出会った。この青年とは将来、きっと関東で一緒に仕事をすることになるだろう。本当に楽しみだ」・・・と
まさに「人生、すべて必要必然、無駄は無し」ですね。ゆえに縁を大切に育んでいかなければいけないと思います。渥美さんが晩年よく仰っていたこと、それは「人との縁を大事にするなら、本音本心で付き合わないとな。損得や打算からは良縁は育たないぞ!いいか、ハジメ」・・・本音本心を言えない、言わない、言いづらい現代だからこそ、本音本心で話せる友との縁を大切にしたいと思う今日この頃です。
次回は渥美流「嘘つきの定義」についてお話させて頂きます。㊴へつづく・・・
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