寅さんから学んだ大切なこと⑲ | 千の風

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皆川一のオフィシャルブログ

猛暑が日本列島を包み込み、熱中症で多くの方々が倒れ亡くなるという悲劇が続いた8月でしたが季節も9月に入り一気に秋めいてきた感じですね。皆さんはお元気でしょうか?私は神奈川県藤沢市に開校した外国人技能実習生の法定研修を行うキャリアクルーズアカデミー(CCA)の仕事に日々追われています。今日は私の公式ブログ「千の風」の読者の方々からのご要望の多い、「寅さんから学んだ大切なこと」の第19話を投稿させて頂きます。どうぞご覧ください。

 

 

寅さんから学んだ大切なこと⑲ 
 
 我が恩師、寅さんこと渥美清さんが生前、私に「なぁハジメ、昔の人っていうのは戦や飢饉などで生活がどん底に落ちると生まれたばかりの子供を間引いたり、自ら命を絶つことが多かったようだぞ。特に鎌倉時代は自殺者が多かったみたいだねぇ。あの世に行けば極楽があるって信じていたからなんだろうね」と・・・
 
撮影現場に向かうため、江の島から鎌倉へ海岸線を車で走っている時、小さな目で水平線をじっと見つめながら渥美さんは話してくれました。確かに鎌倉時代、念仏を唱えて功徳を積めばその魂は救われ極楽に行けると説いた教えが背景にありました。そのことを仰ったのでしょう。今思えば、既にご自身の体を癌に侵されていた渥美さんは、ある意味、この世を達観し、早く楽になって極楽浄土に行きたいと思っていたのかもしれません。しかし、渥美さんはその様な自分自身の弱い思いを払拭するためにか私には「でも本当は極楽浄土も地獄も、閻魔様も天使も悪魔も、みんなこの世にいるんだよ。俺はすべてこの世にあると思うね。そう思えれば、昔の人も、もう少しこの世で頑張って生きていこうとしたんじゃないのかな」・・・と

 


 
あの世の極楽浄土を目指すなら、この世にある極楽を目指してひたすら生きた方がいい、ということを渥美さんは私に伝えたかったのだと思います。「いいかハジメ、人生逃げちゃいけない。どんなに八方塞がりでも、お先真っ暗でも、吐き気がするくらい辛くても・・・ 死んで花実が咲くものかっていうんだ」・・・渥美さんのこの言葉のお陰で、その後、私は何度も何度も何度も、本当に何度も救われました(涙)・・・

 


 
この世に存在する極楽と地獄、天使と悪魔・・・決して死後の世界にあるものではなく、この世に厳然と存在するものだと最近つくづく感じます。心通う仲間と同じ志をもって共に生きる喜び、夢が叶った時の喜び、多くの人に必要とされる感動、まさにこの世の極楽です。反対に、心から信頼していた人物に裏切られた心の痛み、愛する人を亡くした悲しみ、不治の病に侵された絶望感・・・まさしくこの世の地獄です。しかし、極楽を継続し、地獄を極楽へ転換させる方法を私は渥美さんからこっそりと伝授して頂きました。それは・・・

 


 
「まず、すべてを受け入れること。すべてが因果応報と自覚すること。すべて時間が解決すると信じること。辛いときは思いっきり泣くこと。どんなに辛くても下を向かないこと。 青空の下を元気に歩くこと。下手でもよいので歌をうたうこと。人生を楽観すること」だそ うです。なかなか言うは易し、するは難しですが、心がけて生きることは誰にでも出来ます。 そこに自己蘇生スイッチを ON にする秘訣があるようです。一方、最近起こる理不尽な事件、スポーツ界を震撼させているパワハラ問題や病を治すはずの病院内で起きた熱中症による大量死等々・・・人の弱い心に巣食う悪魔が一番、たちが悪いと思います。心の病と言ってしまえば簡単ですが、その奥底には「無償の愛」の欠如があると思います。親子でも、夫婦でも、学校の先生と生徒でも、無償の愛がその根底にあるか無いかですべてが決まってしまいます。では無償の愛とは何か?・・・所説は色々あ りますが渥美さんは無償の愛を・・・「自然体で自分自身を決して犠牲にしない愛」だと仰 っていました。一般的には無償の愛とは自分自身を犠牲にして相手に尽くす愛のことを意味しますが、渥美さんは「人の不幸の上に人の幸せは存在しない」と強く信じている方でし た・・・ゆえに自己犠牲のうえに相手の幸せもないということを仰っていたのでしょう。奥が深いです。流石です。親が幸せであれば子供たちも幸せになる。親が不幸ならば子供たち も不幸になる・・・確かにその通りです。目先の自己犠牲とは自己満足の産物なのですね。
 
次回は渥美流「空はなんでもお見通し」についてお話しさせて頂きます。⑳へつづく・・・

 

 

 

我が天命を知り

我が使命を自覚し 

他が為に生きる。


人生はどん底からが、本当のスタート

故に、人生のどん底を嘆くことなかれ

威風堂々と、最高の笑顔で、前進あるのみ


人生は笑顔の数しか、幸せは訪れない。


どんなに辛くても・・・
どんなに悲しくても・・・

決して下を向いてはいけない。

 

光り輝く大空を見上げて・・・さぁ!

希望のはじめの一歩を踏み出そう!

 

千の風

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