新：寅さんから学んだ大切なこと№６

先日、多くの方々に祝福して頂き、還暦を迎え、人生の折り返しを実感した私ですが、還暦を機に以前、我が恩師、寅さんこと渥美清さんに言われた言葉を思い出しました。

「孔子って人は偉いね。人の生きる道を説いているね・・・『子の曰く、吾れ、十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲する所に従って､矩を踰えず。』ってな！おまえも晩年はこの孔子っていう人の言う通りに生きられるように若いうちから志をもって頑張りなよ」と・・・・当時はピンとこなかった渥美さんの言葉も還暦を迎えた今、身に染みて感じる様になりました。

さらに渥美さんは・・・

『いつかは・・・という言葉は自分を甘やかすね。「いつかはやる」とか「いつかは俺の素晴らしさが判る」とか「いつかは成功してみせる」とか・・・この「いつか」が曲者よ。何故なら「いつか」なんか一生来ねえ・・・「いま」どうするか、「この瞬間」どう決意するかで人生は決まるのよ・・・』

我が人生を振り返ると、全くその通りでした。信じがたい事ですが私は若い頃、自分は理想的な夫であり、父親だと思っていました(-_-;)。その勘違いの原因が渥美さんが教えてくれた「いつか」だったのだと遅ばせながら50代になってから気付きました・・・いつかは理想的な家庭を形成し、人も羨む幸せな人生が送れる。いまは「ダメおやじ」だがあのクラーク・ケントが電話ボックスの中でスーパーマンに変身するように、私もいつかはスパーヒーローになれると・・・結果は勿論×××(笑)・・・お陰で大切なものをたくさん失ってしまいました。

世のお父さんに謹んで申し上げます。「いつか」はダメです！家族のために、「いま」何が出来るかを考えて下さい。「言わなくても分かっていてくれるはず」もダメです。素直に家族に対するいまの思いを言葉と態度で表現して下さい。それが真の幸せを創り上げるプロセスなのです。反面教師の私だからこそ力説出来るのです(笑)