撮影日記〜さらば、呑んべ横丁 | COTTA撮影日記

COTTA撮影日記

2014年10月、モノづくりブランド“COTTA”をスタートしました。
カメラと写真の楽しみを提案する撮影日記をはじめ、
製品情報をお伝え致します。

京成立石駅のすぐそばにある、

昭和レトロを感じさせる昔ながらの飲み屋街、

「呑んべ横丁」が無くなるということで行ってきました。

 

 
駅の北側を出ると、すでに開発工事のための壁が並んでおり、
すぐには街の様子がわからないほどでしたが、
道を縫い進み、入口となる路地にたどり着きました。
 
かつてのゲームセンターとなっていた建物。
青い空に赤い柱と看板、タイルからの反射が眩しい。
 
その路地の先に・・・
 
 
呑んべ横丁、入口到着。
昼とはいえ、少し寂しさを感じる。
 
 
入口を抜けると、
すでに閉店となった店たちが静かに眠っている。
 
再開発のため、取り壊されることとなった横丁。
8月までしか見ることはできないそうだ。
すでにほとんどの店が退去を完了させている。
 
 
左右に店が並ぶ、1本目の路地へ。
通路真ん中に照明は点いているが、
昼間とはいえ、暗い。
 
 
ゴツゴツした黄色い壁の店。
カラオケスナック(?)だったよう。
 
 
路地を抜けると、線路脇の道路に出る。
青空と青いトタンが溶け合う。
 
 
右側から撮る。
路地はもう一本あるのがわかる。
 
 
路地の入り口に、路地側を向いて標識がある。
歩行者専用を意味する標識でした。
 
夜になるとこの狭い路地に
灯と美味しい匂い、人の声が充満していた。
 
 
動物模様のガラス戸。
 
 
小さな扉はかつての赤線としての名残?
 
影が充満する路地にこぼれ落ちる光が強い。
オレンジの光は、変色したアーケードを通り抜けてきた光。
 
 
路地の中ほどに、トイレがある。
一時期はその匂いがひどかったよう。
 
トイレの窓に貼られた赤いアクリル板が
ちょっとアート。
 
 
戦後に、立石デパート商店会として
当時は飲食以外にも衣料品店などもあったとのこと。
 
次第に飲み屋さんが増えていき、
呑んべ横丁ができあがってきた。
 
 
青空、というお店の名前は
昼間でもお天道様の光が差し込まなかった路地に対する
憧れなのか皮肉なのか。
 
上を見上げるとアーケードのトタンは
とてもカラフルだった。
 
 
路地を歩いている間、
動画を撮影する人、お店の掃除をしている人、

横丁の思い出を話しながら通り過ぎる人などを見かけた。

 

横丁にはいろんなドラマがある。

惜しまれつつ、

さらば、呑んべ横丁。

 

 

◎使用カメラは

 LUMIX S5mk2 + LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6