京成立石駅のすぐそばにある、
昭和レトロを感じさせる昔ながらの飲み屋街、
「呑んべ横丁」が無くなるということで行ってきました。
駅の北側を出ると、すでに開発工事のための壁が並んでおり、
すぐには街の様子がわからないほどでしたが、
道を縫い進み、入口となる路地にたどり着きました。
かつてのゲームセンターとなっていた建物。
青い空に赤い柱と看板、タイルからの反射が眩しい。
その路地の先に・・・
呑んべ横丁、入口到着。
昼とはいえ、少し寂しさを感じる。
入口を抜けると、
すでに閉店となった店たちが静かに眠っている。
再開発のため、取り壊されることとなった横丁。
8月までしか見ることはできないそうだ。
すでにほとんどの店が退去を完了させている。
左右に店が並ぶ、1本目の路地へ。
通路真ん中に照明は点いているが、
昼間とはいえ、暗い。
ゴツゴツした黄色い壁の店。
カラオケスナック(?)だったよう。
路地を抜けると、線路脇の道路に出る。
青空と青いトタンが溶け合う。
右側から撮る。
路地はもう一本あるのがわかる。
路地の入り口に、路地側を向いて標識がある。
歩行者専用を意味する標識でした。
夜になるとこの狭い路地に
灯と美味しい匂い、人の声が充満していた。
動物模様のガラス戸。
小さな扉はかつての赤線としての名残?
影が充満する路地にこぼれ落ちる光が強い。
オレンジの光は、変色したアーケードを通り抜けてきた光。
路地の中ほどに、トイレがある。
一時期はその匂いがひどかったよう。
トイレの窓に貼られた赤いアクリル板が
ちょっとアート。
戦後に、立石デパート商店会として
当時は飲食以外にも衣料品店などもあったとのこと。
次第に飲み屋さんが増えていき、
呑んべ横丁ができあがってきた。
青空、というお店の名前は
昼間でもお天道様の光が差し込まなかった路地に対する
憧れなのか皮肉なのか。
上を見上げるとアーケードのトタンは
とてもカラフルだった。
路地を歩いている間、
動画を撮影する人、お店の掃除をしている人、
横丁の思い出を話しながら通り過ぎる人などを見かけた。
横丁にはいろんなドラマがある。
惜しまれつつ、
さらば、呑んべ横丁。
◎使用カメラは
LUMIX S5mk2 + LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6
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