撮影日記〜中銀カプセルタワービルを見学してきた〜その1 | COTTA撮影日記

COTTA撮影日記

2014年10月、モノづくりブランド“COTTA”をスタートしました。
カメラと写真の楽しみを提案する撮影日記をはじめ、
製品情報をお伝え致します。

小雨が降る先週末の土曜日、

都内某所の見学ツアーに参加。

 

その場所は、こちら。

 

 
首都高速の汐留料金所の側に建つ、
「中銀カプセルタワービル」です。
 
まわりのビルと並べて見ても
「なんだこれ?」と思わせる不思議な建物です。
 
 
横から見る。
コンクリートなので
一見まわりに溶け込んでいるように見えますが、
よく見るとやはり「ん?」ってなりますね。
 
 
ビル正面から見上げる。
ドラム式洗濯機がいくつもくっついたようなビル。
 
このドラム式洗濯機みたいなユニットひとつひとつが
カプセルタイプの部屋になってます。
 
ビルの大まかな構造として、
真ん中を境に右側がA棟、左側がB棟と
2つのタワーで構成されています。
 
 
カプセルルームをいくつも重ねて
ビルが形成されています。
 
設計当初は
1Fからこのカプセルルームが重なる予定でしたが
建築途中で「2Fはオフィスにしたい」とのオーダーがあり
3Fから上がカプセルルームになったらしい。
 
このカプセルルームを
一つ一つ取り外し交換することで
長期にわたってビルを使用・残していくという設計。
斬新です。。。
 
 
正面玄関。
「中銀カフセルタワーヒル」になってる。
竣工は1972年。
時代を感じます。
 
デザインの意義からも長らく保存をされてきたものの
老朽化やアスベスト問題、
現建築基準法に不適合などから
取り壊しが予定されています。
 
玄関をくぐった1Fロビーは撮影禁止なので
ざっくりと説明をすると
入った正面に管理人さんがおり、
右にA棟のエレベーター、
左にB棟のエレベーターがあります。
そのエレベーターを中心に
ぐるりと螺旋状に階段が続きます。
 
 
まずは一気に12Fまで上がります。
12・9・6Fには
A棟とB棟を結ぶ外廊下があります。
 
12Fの外廊下は屋根がないので
雨が降るこの日は少し濡れます。。。
 
外廊下に出た瞬間から、
足元が揺れている感覚がずっと伝わってきます。
 
 
見学会なので、係りの方が説明してくれます。
見学費用は¥3,000。
8人ぐらいで見学します。
詳細はこちらからご確認ください。
 
 
 
エレベーターの周りを螺旋状に階段が巡り、
その螺旋に沿って外側にカプセルルームがついている。
 
幹(EV、階段)の周りに
枝葉(ルーム)がついている植物のような感じ。
 
そのため、同じ階数でも
部屋の高さが少し違う。
 
 
カプセルを外から間近で見る。
カプセルとカプセルの間はおよそ30cmほど。
 
カプセルルームは25年ごとに交換することで
新しく生まれ変わる設計でしたが、
竣工から50年経ちますが交換は一度も行われていない。
 
カプセルルームは、
幹となるビルの中心に引っ掛けるように取り付け
部分的にボルトで固定させているようでわりとシンプル。
 
とは言え、
隙間が30cmほどしかないので
特定のカプセルルームだけを交換するのは困難。
建ててみたら意外とできなかった、ということらしい。
そんなアバウトさもひと昔らしい。
 
ここからビルの中の見学へと行きますが
そこは次回へ続きます。