タイホンダのスーパーカブ110(JA56)にLEDヘッドライトコンバージョン取付けました | プロテックSTAFFブログ

タイホンダのスーパーカブ110(JA56)にLEDヘッドライトコンバージョン取付けました

プロテック 営業部 ムランティーノです。

2017年に発売を開始致しましたLEDバルブヘッドライトコンバージョンキットですが、

取付け可能な専用車種キットが順調に増えて認知度もアップして来て嬉しい限りです。

 

ある日1本の電話からそれは始まりました。

「タイ仕様のスーパーカブ110(JA56)にJA44用のヘッドライトキットを取付け出来ますか?」

 

取付け実績がなく、ましてや2022年1月現在、ホンダのホームページにも載っていないJA56。

すぐさまPCで検索するとロングストロークエンジンで2020年からタイホンダで販売されてるとの情報を発見。

 

し、知らなかった・・・。

 

画像からヘッドライト周りはJA44とそっくりそのままに見えたのでとりあえず取付けを引き受ける事にしました。

幸いにもプロテックまで数十分の距離にお住いのオーナーさんだったので早速ご来社頂き車両をお預かりしました。

 

その場でヘッドライトを取り外してスーパーカブ110のノーマルLEDヘッドライトと比べると全く同じでしたので、

JA44用のLEDバルブヘッドライトコンバージョンキットを取付けてみる事にしました。

 

~2022年2月8日追記~

タイホンダ製スーパーカブ110(JA56)専用LEDヘッドライトキット発売です。

 

クラシカルレンズタイプLEDヘッドライトキット 税込価格¥29,490(本体価格¥26,800)

No.63019-60【LBH-H33】 6,000ケルビン
No.63019-30【LBH-H34】 3,000ケルビン

 

 

6000K                               3000K

 

マルチリフレクターレンズタイプLEDヘッドライトキット 税込価格¥31,680(本体価格¥28,800)

No.64019-60【LBH-H35】 6,000ケルビン
No.64019-30【LBH-H36】 3,000ケルビン

 

 

6000K                                 3000K

 

取付け方法を紹介します。

工具は+ドライバーがあれば簡単です。

 

外装類の取り外しをして行きます。

フロントカバーのネジを1本外します。

 

フロントカバーは下の画像の6か所の穴に対してツメで差し込まれています。

 

ヘッドライトのメッキリムの下側にある赤丸で囲った2本のネジを外します。

 

ヘッドライトを外します。

 

ノーマルヘッドライトのカプラーは矢印で指している黒い防水カプラーです。

 

左右バックミラーを外します。

 

左右ウインカー下のネジを外します。

 

左右のウインカーレンズを外します。

 

赤丸で囲った2本のネジを外します。

 

赤丸で囲ったプッシュリベットを外します。

真ん中の小さい部分をパチンと押してロックを解除して引き抜きます。

 

メーターハーネスのカプラーを抜きます。

 

ヘッドライトカウルを上下に分割します。

 

ヘッドライトやウインカーレンズの穴の側面には矢印で示したツメがあるので、

折らない様に気を付けながら分割して行き、前方から後方にかけて慎重に作業してください。

 

分割出来たら右ウインカーの黒カプラーを分割します。

 

左側のホーンスイッチ、ハイロー切替えスイッチのカプラーを外します。

 

 

上部カバーを取り外した状態です。

 

バッテリーメンテナンスハッチを取り外します。

 

 

画像の赤丸で囲った部分のネジ3本を外します。

 

下の画像の赤丸のツメを参考にカバーを後ろ側にスライドさせて取り外します。

 

 

レッグシールドの丸で囲ったボルトを外します。

赤丸は反対側にもありますので全て取り外します。

 

レッグシールドを取り外します。

以上で外装類の取り外しは終了です。

 

ノーマルライトのリムを外して、本製品のヘッドライトを取付けます。

ネジとナットは製品側の付属品を使用します。

後ほど光軸調整をしますので3か所のネジは完全に絞め込みません。

 

 

LEDバルブ後端には付属の導熱用のグリスを塗ってください。

塗らずに使用すると導熱不良が原因でLEDの破損になってしまいます。

 

電動ファンユニットをLEDバルブに取付けます。

 

 

電源用ハーネスの接続をして行きます。

 

前ブレーキスイッチの黒コードのギボシを分割して、

製品側ハーネスの茶色コードを割り込ませます。

 

右ウインカーハーネスの黒3Pカプラーに

製品側ハーネスの白3Pカプラー(茶と緑コード)を割り込ませます。

 

製品側ハーネスの黒・茶・青のコードをハイ/ロー切替えスイッチに差し込みます。

 

ハイロー切替えスイッチに接続されていた車両側のカプラーはテーピングしておきます

 

ここからがJA44と違う部分になります!

※JA56専用キットの取説には下記の項目が記載されております。

ノーマルLEDヘッドライトに接続されていた黒8P防水カプラーの白コードに

製品側ハーネスの白コードを付属のエレクトロタップで結線します。

カプラーはテーピングしておきます。

 

矢印で示した白コードです。

 

コントローラーユニットは赤丸で示した車体左側フレーム側面に貼り付けます。

 

上記で接続したハーネスの緑・黒・青の3Pカプラーとコントローラーユニットの青・黄・緑を接続します。

LEDバルブ及び電動ファン用の延長コードとコントローラーユニットを接続します。

各カプラーは防水ではありませんので、自己融着テープでを巻いて防水対策を行ってください。

 

また、レッグシールドを取り外せない場合は下の画像の矢印で示した場所に貼り付けても構いません。

 

 

この3Pカプラーは防水ではありませんので自己融着テープでテーピングします。

 

ハーネスはハンドルを切った時に引っ張られたり押し潰されたりしない様に結束バンドで固定します。

コントローラーユニットに接続したLEDバルブと電動ファン接続用延長コードをヘッドライトまで取り回しておきます。

 

ハンドルカバー上部とウインカーを元に戻します。

 

LEDヘッドライト、電動ファンのハーネスをコントローラーユニットと接続しヘッドライトを取付けます。

キーONで点灯する事を確認したら左右ミラー、フロントカバーを元に戻します。

作業にかかる所要時間は60分程度です。

 

ノーマルLEDライトと比べてみました。

先ずは見た目のビジュアル面です。こちらはノーマルLEDヘッドライトです。

 

こちらはクラシカルタイプレンズのプロテック製品です。

 

そしてこちらはマルチリフレクターレンズ仕様のプロテック製品です。

 

明るさの違いは・・・・、

左がノーマルLEDヘッドライトで、右が当社製品です。

 

 

ヘッドライトテスターでロービーム点灯の測定をした結果になります。

左がノーマルLEDヘッドライトで、右がプロテック製品です。

 

レンズカットやリフレクターの特性の違いもありますが、

左下のカンデラ値を見てもその差は圧倒的なのがわかります。

 

ちなみにノーマル(画像左)のカンデラ値は赤で表示されていますが、

これは基準値に満たない結果と言う事を表しています。

 

最後にハイビームでの光軸測定の結果をご紹介します。

左がノーマルLEDヘッドライトで、右が当社製品です。

 

画像下の一番左の数値が車検のヘッドライト検査の際に関係のあるカンデラ値です。

150hcd以上出ていないと車検で落とされてしまいます。

 

ノーマルLEDは315hcdで当社製品は245hcdです。

数値だけ見ると「ノーマルの方が大きいので明るいのでは?」

と思いますが、それは大きな間違えです。

 

カンデラは光の1点で、目で見た全体の明るさはカンデラの集合体のルーメンで表します。

カンデラが高くても画像の様に照射の範囲が狭かったりすれば、見た目の明るさとしては

比較して暗いとなってしまいます。

 

測定画像を見ても当社製品の方が広範囲で明るく見えているのが分かると思います。

 

実際に壁に向かってハイビームを照射させた画像をご覧ください。

左がノーマルLEDヘッドライトで、右が当社製品です。

 

ノーマルの方は実はハイとローが同時に点灯する仕様なんですが、

それにしても当社製品(画像右)と比べても明るさの違いは段違いですね。