2016バーゼル決勝 チリッチのサーブに完敗、ストロークでもパワーと精度でチリッチが錦織を上回った!
こんなにいいチリッチを見るのは、全米の決勝で対戦した2014年以来だ。
チリッチ def. 錦織 61、76(5)
サーブの速度がほぼ200キロ以上、身長が高いので高く跳ねる! 精度も高い。
ストロークも、フラット系で速い! パワーだけでなく、信じられないくらい深く突き刺さるショットが随所に見られた。 そう、パワーに加えてこれだけ精度も良ければ、
ほとんどの相手をうち破れるだろう。 それに、錦織以上にフットワークが良かったのだ!
錦織も調子は悪くなかったが、チリッチのボールに押されて返球が甘くなると、
厳しいコースに打ち込まれてどんどん主導権を握られていくような展開。
錦織が深いボールを返しても、チリッチがうまく対応してた。
フラット系のボールの打ち合いにムキになって対抗しようとしてた感じがあり、
もっとリズムや球種・弾道を変えていれば、もっと互角の闘いが出来たかもしれず、
その点が「もっとほかに出来ることがあったのではないか?」と思われる点だ。
このチリッチが5割以上の確率でプレー出来るようになったら、ビッグ4+1とも互角
以上に闘えるだろう。 そのようなレベルの選手たちに対抗し、打ち勝つためには、
錦織には
①サーブの大幅な威力アップ
②センターへの(ライン際の)200キロ超のサーブを安定して返せるようにする
リターンの大幅な改善
が必須だ。 今の①②では、ビッグ4+1+チリッチ には3割以下しか勝てないよ。