郷田九段のしっかり読みを入れた積極的な攻撃で、渡辺王将から王将位を奪取! | KNのブログ

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郷田九段のしっかり読みを入れた積極的な攻撃で、渡辺王将から王将位を奪取!


2014年度の最後のタイトル戦は、渡辺王将対郷田九段の7番勝負。


渡辺王将からの角切りの強襲(角銀交換)からの8筋の強襲に対して、
郷田九段はなんと角で受けました!


そのしばらく後、7七に銀をぶちこまれると、▲同桂も有力だったが、郷田九段は
▲5九玉! と、こちら側に逃げました。 大丈夫なんでしょうか?


そしてこの場面で、積極的に▲5四桂! と打って、攻め合いを目指します。
しっかり読んでないと、させない手です。


その後お互いの読み筋通りに進んでいって、この局面での▲7四銀が痛打で
大いに働きました!


しかし、渡辺王将も勝負手を放ってきます。 だが、いかんせん、持ち駒が
歩しかないのがつらい。


上記の局面で、▲4二桂成か▲4八金が最有力だと思われてたが、
郷田九段の指した手は▲4七金! これもしっかり読んでないと指せません。


その後ちょっと進んだこの局面で、郷田九段は
▲5六金! と、馬をどかしながら前線に戦力を送っていきます。
これをやりたかったから、郷田九段は▲4七金と上がったみたいです。

そして、馬金交換から▽6六桂の攻めでも、渡辺王将側が少し足りないので、
渡辺王将は▽6七馬 と入りましたが、ここで次の▲5五桂が厳しかった!


後手には持ち駒に桂と歩しかなく、質駒も角と金くらいなので、寄っていくような
うまい攻めがありません。 先手の飛車角が、受けに働いてます!


いよいよ、先手の寄せが始まりました。 91手目▲4三桂成。


渡辺王将がと金を払って精算したけど、次の一手でしびれてしまいました。
後手には、桂と歩の持ち駒しかなく、飛車もその他の盤上の駒も、後手の王様
を助けてくれる位置にいません。

93手目 ▲4一銀!


後手が粘ろうとしても、粘りようが無く、▲3三金 で万事休すとなってしまい
ました。

99手目の▲3二銀成 を見て、渡辺王将が投了しました。


これで4勝3敗となり、挑戦者の郷田真隆九段が王将位を奪取しました!

いやー、しっかりと読みが入った、すばらしい闘いぶりでした!


これで、タイトル保持者は次のようになった:
   ・羽生名人、王位、王座、棋聖 (四冠)
   ・糸谷竜王
   ・郷田王将
   ・渡辺棋王