厳密に計算してみました。
仮定: センターマークのやや「外側」から、シングルスサイドラインのやや内側に
身体が向かっているものとして、その時の「やや」の部分を「相殺」して、
センターラインとベースラインの交点からシングルスサイドラインとベース
ラインの交点に身体が向かっているものとして計算してみました。
実際には、体の向きと両脚の向きのズレはデュースコートとアドコートで
「一様ではない」かもしれませんが、ベースとなる事実を知るために、
一様であったとして計算してみます。
P
|□□□□□□--------|--------□□□□□□|
|□□□□□□|□□□□□□□|□□□□□□□|□□□□□□|
|□□□□□□|□□□□□□□|□□□□□□□|□□□□□□|
|□□□□□□|□□□□□□□|□□□□□□□|□□□□□□|
|□□□□□□|□□□□□□□|□□□□□□□|□□□□□□|Q
|-----------------------------|
|←--A -→|←--B --→|
シンングルスコートの半面は、こんな感じで、
・上表での縦=センターラインとサイドラインの距離=4.5ヤード
・ベースラインとサービスラインの距離=A=6ヤード
・サービスラインとネットの距離=B=7ヤード
これにより、サーバーPがレシーバーQに向かってサーブをするとき、
ベースラインと線分PQのなす角度θは
アークタンジェント((6+7+7+6)/4.5)
=atan(26/4.5)=atan(5.777777)
を求めればよいことになります。
ネット上には、高精度な計算サイトがあり、
「高精度計算サイト」 さん
from http://keisan.casio.jp/
そこを使って計算すると、
θ=80.1807度 となります。 以下の図式は、そのサイトからの借用です。

これの、90度との差は 9.8193度なので、
サーブをする時の、デュースコートとアドコートでの角度差は 19.6386度
となります。 約20度ですね。
これがどの位の角度であるかを、tan を使って表わすと、
tan(19.6386)=0.3568432

となるので、10cm横に進んだ時に3.568432cm縦に上がる量となります。
実際の、シューズの大きさに当てはめてみると、
足の長さを仮に25cmとして、シューズの長さを28cmくらいと仮定すれば、
0.3568432 × 28 =9.9916096
あらびっくり、10cm弱も縦に上がった位置の方向を「向いて」います!
デュースコートでは、それだけつま先の向きがネット寄りになるんですね!
※実際には、人間の生身の踵よりも後ろにあるシューズの踵部分は
関係しないだろうから、1cm強を引いてかけ算したものになると思う。
※左利きの場合には、利き腕と同じ側のサイドつまりアドコートにて
同様の現象が起こります。(右利きとは反対側のサイドで起きる)
これから分かるように、
サーブをする時の、デュースコートとアドコートでのつま先の向き、
けっこう違ってます! (注意: ベースとして、それだけの違いの可能性がある)