「蒸しいため」なるものをご存じだろうか?
それは、若林三弥子さんが提唱されている、鋳物ホーローなどの
厚手の鍋やフライパンを使った、新しい調理法。
油と水分を、最小限に抑えた調理法です。
※これより前に出した本の方を買いたかったが、その本屋さんには
なかったので、とりあえずこれにした。
ストウブ関連のレシピ本を紹介しているページで、たまたまこの本の事を知り、
※「野菜調理のスーパーテクニック 若林三弥子の蒸しいため」
の方を知った。ネットで調べているうちに、上記写真の本も知った。
良さそうだったので、(立ち読みをした後で)買ってきたが、
自分にとってまさに今、これが必要とされているように思えてきた。
ストウブに惹かれたのは、そんなカラダの反応だったのかもしれない。
・油の量を、1/3とか、かなり少なく出来る
・野菜を手軽に、おいしく食べられる!
せっかくきのうストウブくんが届いたのだから、きょうの最初のおかずは
この「蒸しいため」方式で作った
「ゴーヤとなすと豚肉の味噌炒め」
にした。
材料:
・2Lゴーヤ 6割くらい
・長なす 1本
・中玉ねぎ 1/4
・人参 2.5cmくらい
・豚肉 100gくらい
合わせ調味料
・味噌 大さじ1弱
・みりん 大さじ1
・醤油 大さじ1
・砂糖 大さじ1/2 ・・・前回からの変更点
・オイスターソース 小さじ1強
・水溶き片栗粉 片栗粉 小さじ2、 水 大さじ1.5
・油 小さじ2 ・・・初めてだったので、このくらいにしてみた
初めてだったので、野菜と肉が両方ある場合の作り方が分からず、
とりあえず、野菜を「蒸しいため」してから肉を加えてさらに「蒸しいため」
をする方式でやってみた。
そしたら、料理の仕方が、これまでのやり方と、ダイブン違うのでとまどった!
1.まず油をしいて、その上に野菜を並べる。その上から、水(あるいはだし汁)
を大さじ3杯とか、振りかける。 おっと、ちょっと塩(小さじ1/4など)も
放り込む。
2.点火。 中火のやや強めで沸騰するまで待つ。 蒸気が出なくて沸騰した
タイミングが分からないのではないか? と思ったが、ちゃんと蒸気が
勢いよく出てきたので、ほっとした。 (笑)
3.蒸気が出てから、(材料にもよるが)やや硬めの材料なら3分「蒸しいため」
して、そのあと火を消して余熱を入れる。 まだ1分なのか2分なのか、
どの位余熱を入れたらよいのかよく分からない。 でもちょっとフタを
めくってみると、鍋の中は蒸気や焼ける等で凄いことになっていた。
・何分後かは不明だが、フタをあけてゴーヤを食べてみると、
微かに苦みはあるものの、後味が少し甘いような感じなのだ!
これにはちょっとびっくり。 電子レンジとは違った火の通り方だ。
・なすも、特に苦みやアクみたいなものを感じずスッと食べれた。
こっちは、あと少しで丁度いい具合の煮え具合の感じだった。
そうそう、油を少なくした&なすを底に敷いたせいか、なすにかなり
焼き色がついていた。途中、何か焦げるような感じの匂いがしたが、
ギリギリの所で踏みとどまったのだろう。匂いは10数秒もせずに
薄れていったから。
4.そこに肉と合わせ調味料を入れて、ちょっとかきまぜてから微かに炒めた
あと、フタを閉じて「蒸しいため」する。この料理法であっているかどうか
分からないが、とりあえずやってみて情報収集した。
1分では少ないかなー、2分ではどうだろう?と思って躊躇していたら、
5.フタをめくってみたら、かなりくたくたになって縮んでいて、充分すぎるくらい
火が通っている感じに見えた。 [何分後だったかは不明だ!]
ちょっと炒めてから、あわててコーチェンした。
鍋が熱いので、すぐとろっとかたまりだした!
出来上がり:
・これで約5.5割くらいです。
・写真写りはいいけど、実際にはもっとクタクタした感じです。
それに色も褐色っぽい、同じような色。
試食結果:
・うまいけど、ゴーヤが、ちょっと甘い感じ。微かに苦みが漂ってるが、
合わせ調味料の味が染み込んでいる。たまねぎみたいになっている。
・合わせ調味料が、挽肉のあんかけみたいな感じの味になってます。
なすがほとんど溶けてしまっているので、その影響かな?
・こんなにとろとろになるとは思ってもみなかった。ゴーヤとか、なすを
使っていることが全然分からないかもしれない味。
とろとろになったマイナス面は、「かさ」がかなり減って量が少なくなって
しまったこと。
苦みやアクが感じられず、なぜか甘みがかなり出て来るという、
不思議な調理法「蒸しいため」。
従来の調理法と手順等が全然違って単純なので、誰でも出来そうです。
でも、従来の調理法を忘れてしまうかも? とちょっと不安になる。(笑)
お湯を沸かして、茹でて・・・ という必要がなく、おいしく出来るから、
野菜もどんどん食べられそうです。
そんなわけで、初めての料理はちょっと失敗しましたが、「蒸しいため」が
大変気に入りました!
調子に乗って、20cmの鋳物ホーローを、追加注文してしまいました! (笑)
今度は、取り扱いがしやすそうな「シャスール」にしてみました。
・無水調理の点では、ストウブの方が上。 ネット上のある人の
比較テストによると、10%~15%くらい水分が違うらしい。
KNは、そこまで「無水」でない方がいいかも? との観点で、
シャスールにしてみた。
・重さは同じくらい、フタの取っ手がプラスチックになり耐熱が200度程度
らしい。でも、オーブンにいれないなら、熱くならないこっちの方が
使いやすそうだ。(フタを逆さに置くと、やはり鍋つかみが必要になる!)
でも、これでご飯を炊くと、(比較的少量の)おかずを作る鍋が無くなる。
鍋が冷めるまでストウブの場合は15分以上待て、となっているから、すぐに鍋を
使うには、もう一つの鍋が必要になる。 こうして、もう1個の鍋が欲しくなる!
(笑) (笑)
この方向で(KNの場合は)あっていると思うが、
ご飯炊き専用の鍋を、決めないといけないなー。